保育士の過去問
平成24年(2012年)
小児保健 問66

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問題

保育士試験 平成24年(2012年) 小児保健 問66 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文は、小児の生理機能の発達についての記述である。適切な記述を一つ選びなさい。
  • 脳の機能は、胎児期から既に発達しており、出生時にはほぼ成熟している。
  • 胎児期の血液の流れすなわち胎児循環と、生後の血液の循環の違いには、肺循環がある。
  • 乳歯は生後形成され始め、前歯は生後6~8か月頃に生え始める。
  • 嚥下機能は、生後ほ乳をすることによって始まる。
  • 乳児では膀胱に尿が溜まるとその刺激が脳で感知され、脳細胞の指令で排尿がおこる。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解…「2」
胎児期は胎児循環によって酸素や栄養を取り入れ、出生後は肺呼吸で酸素を取り入れます。

1・✕
脳の機能は出生後から神経回路が密になるので、脳機能が発達していきます。

3・✕
乳歯は妊娠中にすべての歯が形成され、下顎前歯は生後6~8か月頃に生え始めます。

4・✕
嚥下機能は胎児の16~17週から見られ、羊水を嚥下しています。

5・✕
乳児の頃は、膀胱に尿が溜まるとその刺激が脊椎神経を経て延髄に伝達されて排尿がおこります。延髄は反射的に排尿させる中枢なので、神経機能の未熟な乳児初期は膀胱に尿がたまると反射的に排尿してしまいます。

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02

正解は2です。

1 脳の機能は出生後、神経回路が密になることにより発達していきます。

2 適切です。

3 乳歯は母親の妊娠6~8週目に歯胚が作られはじめます。

4 嚥下機能は胎児の頃から形成されはじめ、妊娠18周目になると羊水を飲んでいる姿が確認できます。

5 乳児では膀胱に尿が溜まるとその刺激が延髄に伝達され、反射的に排尿がおこります。

参考になった数1

03

【正解】 2

1 ×
出生後に神経回路が密になることによって脳機能が発達していきます。

2 ○
胎内では胎児循環によって母体から酸素、栄養を取り入れています。
出生後は肺呼吸で酸素を取り入れます。

3 ×
歯の元となる歯胚は、妊娠6~8週目から作られ始めます。

4 ×
妊娠8週目頃から嚥下運動が開始され、18週頃には多くの胎児が羊水を嚥下しています。

5 ×
乳児は、膀胱に尿が溜まると脳幹の一部である延髄に伝達され、反射的に排尿をします。

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