保育士の過去問
平成24年(2012年)
小児保健 問67
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問題
保育士試験 平成24年(2012年) 小児保健 問67 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文は、小児の栄養についての記述である。適切な記述を一つ選びなさい。
- 母乳は乳児にとって最も適切な栄養であるが、ビタミンK欠乏の可能性がある。
- 母乳には感染防御因子としてIgGが豊富に含まれる。
- 小児に必要な栄養素は、カロリー、糖質、タンパク質、脂質である。
- 新生児は腸の機能の未熟性のため、母乳中の脂質の吸収が悪い。
- 人工栄養(調整粉乳)は、母乳よりもカロリーが高いため肥満になりやすい。
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この過去問の解説 (3件)
01
母乳のビタミンK含有量は少なく、ビタミンKが欠乏すると生後1ヶ月ころの乳児は頭蓋内出欠を起こす可能性があります。
2・✕
母乳には感染防御因子として免疫グロブリンの“IgA”や、リゾチーム・オリゴ糖などが豊富に含まれています。IgAは、細菌やウイルスを防御する働きがあります。
3・✕
小児に必要な栄養素は、糖質、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルの5大栄養素です。成長発育が旺盛なので、バランスの取れた質の良い食事が大切です。特に骨格・歯の成長に必要なカルシウムは不足しがちになってしまうので注意が必要です。
4・✕
母乳中にはリパーゼという消化酵素が含まれていて、消化しにくい乳脂肪消化吸収を助けています。また、母乳に含まれるたんぱく質や脂肪分は非常に消化がよいので赤ちゃんの胃に負担をかけません。
5・✕
人工栄養(調整粉乳)は、母乳よりもカロリーが高いとは言われていますが、必ずしも肥満になりやすいとは言い切れません。ただ、ミルクは授乳間隔が決まっていますが母乳は欲しがるときに飲ませます。これは母乳のほうがミルクに比べ消化吸収の時間が早いためで、欲しがるときにミルクを与えてしまうと肥満になってしまう可能性が高いです。
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02
母乳は乳児にとって最も適切な栄養であるが、ビタミンKの含有量が少なく、欠乏してしまうと頭蓋内出血や血便などの危険性があります。
2 母乳には感染防御因子として含まれているのは免疫グロブリンの“IgA”や、リゾチーム・オリゴ糖などです。
3 小児に必要な栄養素は糖質、脂質、たんぱく質、ビタミン、ミネラルの5大栄養素です。また小児はカルシウムや鉄分が不足しやすいため、欠乏症などに注意が必要です。
4 新生児は腸の機能が未熟ですが、リパーゼという消化酵素が母乳中に含まれていて、消化しにくい乳脂肪消化吸収を助けています。
5 人工栄養(調整粉乳)は、母乳よりもカロリーは高いですが、それが肥満の原因となるとは限りません。
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03
1 ○
ビタミンKは、母乳中に不足しがちなビタミンです。ビタミンKは血液凝固因子を作る時に必要な成分で、不足すると頭蓋内出血や血便などの危険性があります。
2 ×
母乳に感染防御因子として含まれているのは、免疫グロブリンAであるIgAです。グロブリンAは消化管の病気などを防ぐ作用があります。
3 ×
小児に必要な栄養素は、糖質、脂質、たんぱく質、ビタミン、ミネラルの5つです。このほか、小児にはカルシウムと鉄分が不足しがちなので、注意が必要です。
4 ×
母乳に含まれる脂質は、胃や腸が未熟な赤ちゃんでも吸収しやすく、負担をかけません。
5 ×
人工栄養は母乳よりカロリーが高いのですが、肥満になりやすいというわけではありません。
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