保育士の過去問
平成24年(2012年)
小児栄養 問91

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問題

保育士試験 平成24年(2012年) 小児栄養 問91 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文は、学童期・思春期の食生活に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 社会状況の変化に伴い、子どもたちの食の乱れや健康への影響がみられることから、学校は、子どもの食育を進めていく場として大きな役割を担っている。
B 「平成22年度学校保健統計」(文部科学省)によると、女子の痩身傾向児の出現率は、12歳から14歳では、3%台となっている。
C 「日本人の食事摂取基準(2010年版)」では、12~14歳のナトリウム(食塩)の食事摂取基準(目標量:g/日)は、男性9.0未満、女性7.5未満と、いずれも18歳以上の年齢区分と同じ量が示されている。
D 「日本人の食事摂取基準(2010年版)」では、10~11歳の年齢区分において、鉄の推奨量は「月経あり」の女性の方が男性よりも多い。
※ 「日本人の食事摂取基準」は、2020年版が最新です。
「日本人の食事摂取基準」は5年毎に改定されています。
この設問は、2012年に出題された設問になります。
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この過去問の解説 (3件)

01

正解は1です。
A~Dすべての記述が適切です。

A 社会状況が変わる中で、欠食や孤食など子どもたちの食の乱れや健康への影響を与える問題が出てきています。そのため、学校は、子どもの食育を進めていく場として大きな役割を担っています。

B 「平成22年度学校保健統計」(文部科学省)によると、女子の痩身傾向児の出現率は、12歳から14歳では、3%台となっています。

C 「日本人の食事摂取基準(2010年版)」では、12~14歳のナトリウム(食塩)の食事摂取基準(目標量:g/日)は、男性9.0未満、女性7.5未満と、いずれも18歳以上の年齢区分と同じ量が示されています。

D 女性は月経があるため、男性よりも鉄分が不足しやすい傾向にあります。そのため、「日本人の食事摂取基準(2010年版)」では、10~11歳の年齢区分において、鉄の推奨量は「月経あり」の女性の方が男性よりも多く設定されています。

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02

正解は1です。

「発育・発達過程に応じて育てたい食べる力」に関しては、1)授乳期・離乳食期、2)幼児期、3)学童期~思春期の3つの過程に分けられています。
子どもは生まれた瞬間から「食」に関わっていきます。子どもの成長に合わせ、人間の基本的欲求である「食べる」ことに関して学び、経験することで健やかな成長が保障されます。

授乳期では、子どもが大人に抱かれ、安心した状態で母乳やミルクを飲むことで食への意識が芽生えます。

離乳期では様々な味を体験することによって、食べ物の美味しさを知り、離乳後期には自分で手づかみで食べることによって食べる意欲が出てくるのです。

幼児期には、睡眠と食事の他に遊びの活動が広がり生活リズムが出来てきます。生活リズムが出来ることにより、空腹感を覚え、自ら食べたい要求が生まれ、食に対しての興味が増し、好き嫌いが出てきたり、自ら空腹感や満腹感を覚え食べることに関しての基本が形成されます。また、家族やお友達と一緒に食べることにより食事の楽しさを覚えます。食への興味が広がっていくことによって、食材への興味も芽生える大切な時期です。

学童期には、栄養についてや、食材が収穫され調理されるまでの過程を知ることにより、幅広い知識を得ます。それらを学習することによって、食に対しての興味・関心がさらに深まり、自分から調理しようとする意識が出てきます。

思春期では、これまでに習得した知識が実践できるようになり、自分で食べたいものをイメージし、それを調理できるようになり、食に関する課題や活動についても自ら考えられるようになり、積極的に行動できるようになります。


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03

正解は1です。

すべて正しい記述です。
学童期・思春期の食生活では、家庭だけでなく学校も子供の食育を進めていく場として大きな役割を担っています。

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