保育士の過去問
平成24年(2012年)
小児栄養 問92
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問題
保育士試験 平成24年(2012年) 小児栄養 問92 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文は、「楽しく食べる子どもに~食からはじまる健やかガイド~」 (平成16年:厚生労働省)の「発育・発達過程に応じて育てたい食べる力」に関する記述である。「思春期」の内容の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 食に関わる活動を計画したり、積極的に参加したりすることができる
B 家族や仲間と一緒に食事づくりや準備を楽しむ
C 食べたい食事のイメージを描き、それを実現できる
D 食べ物や身体のことを話題にする
E 自然と食べ物との関わり、地域と食べ物との関わりに関心をもつ
A 食に関わる活動を計画したり、積極的に参加したりすることができる
B 家族や仲間と一緒に食事づくりや準備を楽しむ
C 食べたい食事のイメージを描き、それを実現できる
D 食べ物や身体のことを話題にする
E 自然と食べ物との関わり、地域と食べ物との関わりに関心をもつ
- A C
- A D
- A E
- B C
- B D
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この過去問の解説 (3件)
01
「発育・発達過程に応じて育てたい食べる力」に関しては、1)授乳期・離乳食期、2)幼児期、3)学童期~思春期の3つの過程に分けられています。
子どもは生まれた瞬間から「食」に関わっていきます。子どもの成長に合わせ、人間の基本的欲求である「食べる」ことに関して学び、経験することで健やかな成長が保障されます。
授乳期では、子どもが大人に抱かれ、安心した状態で母乳やミルクを飲むことで食への意識が芽生えます。
離乳期では様々な味を体験することによって、食べ物の美味しさを知り、離乳後期には自分で手づかみで食べることによって食べる意欲が出てくるのです。
幼児期には、睡眠と食事の他に遊びの活動が広がり生活リズムが出来てきます。生活リズムが出来ることにより、空腹感を覚え、自ら食べたい要求が生まれ、食に対しての興味が増し、好き嫌いが出てきたり、自ら空腹感や満腹感を覚え食べることに関しての基本が形成されます。また、家族やお友達と一緒に食べることにより食事の楽しさを覚えます。食への興味が広がっていくことによって、食材への興味も芽生える大切な時期です。
学童期には、栄養についてや、食材が収穫され調理されるまでの過程を知ることにより、幅広い知識を得ます。それらを学習することによって、食に対しての興味・関心がさらに深まり、自分から調理しようとする意識が出てきます。
思春期では、これまでに習得した知識が実践できるようになり、自分で食べたいものをイメージし、それを調理できるようになり、食に関する課題や活動についても自ら考えられるようになり、積極的に行動できるようになります。
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02
B、Eが×・・・「家族や仲間と一緒に食事づくりや準備を楽しむ」「自然と食べ物との関わり、地域と食べ物との関わりに関心をもつ」は「学童期」の内容です。他にも学童期の内容には、「1日3回の食事や間食のリズムがもてる」「食事のバランスや適量がわかる」「自分の食生活を振り返り、評価し、改善できる」という記述があります。
Dが×・・・「食べ物や身体のことを話題にする」は「幼児期」の内容です。他にも幼児期の内容には、「おなかがすくリズムがもてる」「食べたいもの、好きなものが増える」「家族や仲間と一緒に食べる楽しさを味わう」「栽培、収穫、調理を通して、食べ物に触れはじめる」という記述があります。
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03
A 適切です。
B 『家族や仲間と一緒に食事づくりや準備を楽しむ』は学童期の内容です。
C 適切です。
D 『食べ物や身体のことを話題にする』は幼児期の内容です。
E 『自然と食べ物との関わり、地域と食べ物との関わりに関心をもつ』は学童期の内容です。
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