保育士の過去問
平成24年(2012年)
保育実習理論 問141

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問題

保育士試験 平成24年(2012年) 保育実習理論 問141 (訂正依頼・報告はこちら)

次のコードネームにあてはまる鍵盤の位置として正しい組み合わせを一つ選びなさい。
問題文の画像
  • Fmア  Daugイ  Cウ  E7ア
  • Fmイ  Daugア  Cア  E7ア
  • Fmイ  Daugウ  Cウ  E7イ
  • Fmウ  Daugイ  Cイ  E7ウ
  • Fmウ  Daugウ  Cイ  E7イ

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この過去問の解説 (3件)

01

コードネームは毎年必ず1問は出ています。
音楽の基本知識が無い方にとっては楽典は大変苦労する部分であると思います。
基本知識が無い方は音楽に詳しい方に教えて頂くかピアノ教室などに行き指導を受ける事も良いかと思います。独学は相当の苦労をするかと思います。

まずコードネームを解くにあたり必要な事
(1)長3度、短3度、完全5度など音程の理解(長短系・完全系・増減)

(2)#(シャープ)や♭(フラット)黒鍵(黒い部分)の理解

(3)五線(ドレミファソラシド)の位置の理解

(4)ドイツ・アメリカ音名の理解

この4つはコードネームを解く上でも必須な事柄です。
いずれにしてもコードネームや移調の問題を捨て問題にする方も多くいらっしゃるようですが(試験会場でも捨て問題と宣言していた人を見受けました)
可能であれば、勉強をして得点につなげたいですね。

★コードネームは3つの異なる音が組み合わさって出来ています。
例えば:ドミソ(線の上にある。お団子状態)ファラド(線と線の間にある)
一番下の音を根音、真ん中を第3音、一番上を第5音と言います。
コードネームCと言えばC=根音の英語音名となりドミソとなります。

ここで音名の整理をしましょう。私たちがよく口ずさむドレミファソラシドですが、日本名ではハニホヘトイロハと言います。
更にドイツやアメリカではCDEFGABCとなります。

イタリア(ドレミファソラシド)
日本(ハニホヘトイロハ)
ドイツ・アメリカ(CDEFGABC)

この音名の整理もコードネーム以外での設問を解く時に必要となってきます。

コードネームCのように英語音名単体のものをメジャーコードと読み長3度、短3度の組み合わせです。

コードネームCmのように隣に「m」がついているものはマイナーコードと読み短3度、長3度の組み合わせです。

他にも「aug」はオーグメントと言い長3度、長3度の組み合わせ。

「dim」はディミィニッシュと言い短3度、短3度の組み合わせ。

「7」はセブンスと言い根音、第3音、第5音、第7音までの組み合わせです。
メジャーコードのセブンスは長3度、短3度、短3度なのに対し、マイナーコードのセブンスは短3度、長3度、短3度となります。
セブンスは厄介で時々、第5音省略形という問題も出たりします。展開などはまた別の機会に説明しますね。


以上をもとに設問を解いていきましょう。

Fm(エフマイナー)ですが根音がFなのでファラドの組み合わせです。
ファとラの関係は長3度になっていますが設問はマイナーコードなので短3度にしなければなりません。
その場合、ラの半音下(フラット)が正解となり(2)(14)の鍵盤が該当します。

ファは(11)ドは(6)(18)が該当しますので、すべてが揃っている組み合わせは「ウ」になります。

Daug(ディーオーグメント)ですが根音がDなのでレファラの組み合わせです。
レとファの関係は長3度ではないといけませんのでファを半音あげる必要があります。
従ってファの#(12)の鍵盤が該当します。
ファとラの関係も長3度でなければいけませんのでラを半音あげる必要があります。
従ってレは(8)(20)ファ#(12)ラ#は(4)(16)ですので、すべてが揃っている組み合わせは
「ウ」になります。

C(シー)ですが説明冒頭でも書いた通りドミソの組み合わせです。
ド(6)(18)ミ(10)ソ(1)(13)ですので、すべてが揃っている組み合わせは
「イ」となります。

E7(イーセブン)ですが、根音がEなのでミソシレとなります。
ミとソの関係を長3度にしなければならないのでソの#で(2)(14)となります。
ソとシ、シとレの関係は短3度ですのでそのまま譜面通りの鍵盤となります。
従ってミ(10)ソ#(2)(14)シ(5)(17)レ(8)(20)ですので、すべてが揃っている組み合わせは「イ」となります。

よって選択肢5が正解となります。

参考になった数16

02

正解は5です。

ドレミの音はアルファベットのCから順に表されます。このことから、この問題に出てくるFm、Daug、C、E7はそれぞれの頭文字からF=ファ、D=レ、C=ド、E=ミだとわかります。これらは各コードの根音になります。

コードとは「和音」のことです。3~4つの音の組み合わせになります。

Cコードの場合、「ド」を基準にして
ド  レ  ミ   ファ  ソ ・・・
1度 2度 3度 4度  5度・・・となります。
よって、Cコードは、
ド  ミ  ソ
1度 3度 5度

の、1度・3度・5度で出来ています。

他のコードも同じですので、
この「1・3・5」の形を覚えておきましょう。

必ずしも根音が1の指=親指の音とは限らず、転回する場合があります。

また、コードにはメジャーとマイナーがあります。「3つ目の音」を「半音上げるか下げるか」でメジャーかマイナーが決まります。

半音とは、音1つ分のことです。

#(シャープ)は、半音上げる
♭(フラット)は、半音下げる

Dメジャー「レ・ファ#・ラ」
Dマイナー「レ・ファ・ラ」

メジャーは明るく、マイナーは、哀愁を帯びたような悲しげなサウンドを表します。

これらを踏まえて解説します。

Fm:ウ
エフマイナー。Fはファが根音で基本形はファ・ラ・ドの組み合わせ。マイナーにするには3の音を1音下げるので、ラが半音下がって黒鍵を押さえます。そうなっているのはウしかありません。

Daug:ウ
augはオーギュメントコードの意です。
オーギュメントコードとは「メジャーコードの5度音を半音上げた状態のコード」である、と把握すると覚えやすいです。Dのメジャーコードがレ・ファ#・ラなので、5音のラが半音上がっているウが正解です。

C:イ
Cのコードはド・ミ・ソです。これが回転した形です。その他の選択肢はシやㇾを押さえている時点で消去できます。

E7:イ
7はセブンスコードの意で、四和音になります。先ほどから出ている三和音1・3・5に7度目の音を足したものです。
Eのメジャー和音はミ・ソ#・シ。これにもう一度レを足します。しかしその選択肢はありません。セブンスコードでは第5音が省略されることが多いのです。というわけで、シが省略された形のイが正解となります。





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03

正解は 5 です。

コードネームは和音を英語の音名を用いて表したもので、大文字はそのコードの根音となります。

転回形も含めて考えます。


Fm[ファ・ラ♭・ド]  ウ(第2転回形)
             アはDm イはAsus4

Daug[レ・ファ♯・ラ♯] ウ(基本形)
             アはDm イはCaug

C[ド・ミ・ソ]    イ(第1転回形)
             アはG ウはDm

E7[ミ・ソ♯・レ]    イ(第2転回形)
             アはE♭ ウはEm


aug(オギュメント)は第5音が半音上がります。



参考になった数3