保育士の過去問
平成23年(2011年)
児童福祉 問30

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問題

保育士試験 平成23年(2011年) 児童福祉 問30 (訂正依頼・報告はこちら)

次の保育士の支援に関わる【事例】を読んで、【問】に答えなさい。

【事例】
Mちゃんは4歳です。1か月前に保育所に入所してきました。お母さんが一人で養育しています。お母さんは、働いていますが、収入が少ないので、生活保護を受けています。お母さんは、保育所の迎えの時間に遅れたり、急にMちゃんを休ませたりすることがあります。担当の保育士としては、Mちゃんの表情も暗いように感じ、どこか気になります。

【問】
次の文のうち、担当保育士が行う初期の対応として不適切な記述を一つ選びなさい。
  • Mちゃんの心身の様子や保育所での言動をていねいに観察する。
  • 「どこか気になる」という理由を、同僚や先輩、上司と話し合ったり、文章に書き表したりするなどして、整理してみる。
  • お母さんに声をかけて、Mちゃんが保育所を好きになれているか聞いてみる。
  • お母さんに、「保育所の迎えに何度も遅れたり、急に休ませたりすることは不適切でネグレクトにあたります」と伝え、二度としないように注意する。
  • 要支援事例として要保護児童対策地域協議会で情報交換や協議をしてもらえるように、主任保育士や園長に相談する。

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この過去問の解説 (3件)

01

このような事例問題においては保育士の対応の中で適切な物を選ぶようになっています。
事例の内容と背景を読み理解した上で問題を解いて行きましょう。自分が保育士だったらどのような対応が適切か?と考えながら解くのも良いでしょう。
おそらく選択肢2つくらいに絞り込みが出来ると思います。そこから正解を導きましょう。

1.正しい。1か月前に入所してきて日も浅い為、身体の様子等を丁寧に観察することは正しいです。

2.正しい。先輩保育士や主任・園長など、園全体で確認をしていく事は必要です。

3.正しい。お母さんにそれとなく声を掛けて、お母さんからMちゃんの様子を聞きだしている対応は正しい対応です。

4.誤り。「注意する」という部分が不適切な対応です。まだ通い始めて1か月でもあるので、お互いの信頼関係が構築されているとは思えません。受容・傾聴・非審判的態度=一方的に批判しないも対人援助では必要です(バイステイックの原則)

5.正しい。園全体で相談していく事は必要です。

よって選択肢4が正解となります。

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02

正解は4です。

1 適切な対応です。子どもの様子を丁寧に観察することで、身体や心の変化に気づきやすくなります。

2 適切な対応です。「どこか気になる」という理由を、同僚や先輩、上司と話し合ったり、文章に書き表したりするなどして、整理してみることが大切です。

3 適切な対応です。保護者とのこまめな連絡や会話も大切です。

4 保護者に不審なところが見られても一方的に虐待と決めつけて、批判するのはよくありません。対応によっては信頼関係を失ってしまい、保護者の不安を煽ることにもなります。

5 適切な対応です。要支援事例として要保護児童対策地域協議会で情報交換や協議をしてもらえるように、主任保育士や園長に相談し、園全体で対応を考えていくことが重要です。

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03

正解は 4 です。
不適切な記述です。

対人援助は、利用者との信頼関係の構築から始まります。相手の立場や思いに対する共感的態度が重要です。普段の観察の中で、不審な点が見られたとしても、いきなり批判的な発言をすることは避けなければなりません。
援助者は、相手が苦しみ悩んでいるありのままの状態を需要することから始めます。

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