保育士の過去問
平成26年(2014年)
社会的養護 問32
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問題
保育士試験 平成26年(2014年) 社会的養護 問32 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文は、わが国の社会的養護の歴史に関する記述である。適切な記述を選びなさい。
- 明治期の福田会育児院や岡山孤児院は、仏教やキリスト教の宗教関係者によって開設された。
- 1900(明治33)年の「感化法」の制定により、感化院が制度として規定された。
- 児童に軽業、見せ物、物売りなどをさせることを禁止する「児童虐待防止法」が1933(昭和8)年に制定された。
- 1947(昭和22)年の「児童福祉法」制定時に規定された児童福祉施設は、保育所、養護施設、虚弱児施設、教護院の4種別であった。
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この過去問の解説 (3件)
01
2.正しい。明治33年 感化法制定。感化院とは非行少年・少女の保護・感化を目的とした施設です。現在で言う児童自立支援施設です。
3.正しい。説明の通り昭和8年に公布された。一度は廃止されたが平成12年に成立となっています。
4.誤り。4種別ではない。助産施設・乳児院・母子寮・保育所・養護施設・療育施設・精神薄弱児施設・救護院・児童厚生施設の9種別が正しいです。
よって選択肢1.2.3が正解です。
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02
分離、新設、統合、名称変更を経て、平成27年現在は12種別となっています。
1949 療育施設から盲ろうあ児施設を分離
1950 療育施設を虚弱児施設と肢体不自由児施設に分離
1957 精神薄弱児通園施設を新設
1961 情緒障害児短期治療施設を新設
1967 重症心身障害児施設を新設
1997 母子寮を母子生活支援施設に名称変更
〃 養護施設を児童養護施設に名称変更
〃 教護院を児童自立支援施設に名称変更
〃 虚弱児施設を児童養護施設に統合
〃 児童家庭支援センターを新設
1998 精神薄弱児施設を知的障害児施設に名称変更
〃 精神薄弱児通園施設を知的障害児通園施設に名称変更
2006 幼保連携型認定こども園を新設
2012 肢体不自由児施設・盲ろうあ児施設・知的障害児施設・知的障害児通園施設・重症心身障害児施設を障害児入所施設・児童発達支援センターに再編
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03
1 適切です。
福田会育児院は、仏教信仰の基に、また岡山孤児院は、石井十次がキリスト教信仰の基に開設しました。
2 適切です。
感化院とは非行少年や保護者のない少年の教育的保護の目的で設けられた施設のことです。少年教護院、教護院と改められ、現在は児童自立支援施設と改称されました。
3 適切です。
1933年制定の「児童虐待防止法」は、1947年制定の「児童福祉法」に伴い廃止されましたが、2000年に深刻化する児童虐待の予防や対応方策のために「児童虐待防止等に関する法律」が改めて制定されました。
4 不適切です。
1947年の「児童福祉法」では、助産施設、乳児院、母子寮、保育所、児童厚生施設、養護施設、精神薄弱児施設、精神薄弱児通園施設、盲ろうあ児施設、虚弱児施設、肢体不自由児施設、重症心身障害児施設、情緒障害児短期治療施設、教護院が児童福祉施設として規定されました。
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