保育士の過去問
平成27年(2015年)
社会福祉 問64

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問題

保育士試験 平成27年(2015年) 社会福祉 問64 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文は、子育て支援に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  地域子育て支援拠点事業の実施は、主に児童養護施設において行われている。
B  保護者に対する支援は、住民にとって身近な施設であることや、施設数の多さなどにより、保育所においてはその期待が特に大きい。
C  保護者に対する支援を行う際の留意点のひとつとして、子どもの利益に反しない限りにおいて、保護者や子どものプライバシーの保護、知り得た事柄の秘密保持に留意することが挙げられている。
D  保育所において、保育士が子どものよいところを見つけ、積極的に保護者に伝えることで、子育ての楽しさを共有することも、保護者支援につながると考えられる。
  • (A)○   (B)○   (C)○   (D)×
  • (A)○   (B)○   (C)×   (D)×
  • (A)○   (B)×   (C)×   (D)○
  • (A)×   (B)○   (C)○   (D)○
  • (A)×   (B)○   (C)×   (D)○

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この過去問の解説 (3件)

01

Aについては、地域子育て支援拠点事業は、市町村の直営、NPO、社会福祉法人への委託など運営形態も多様です。実施場所も多様であり、保育園や児童館、幼稚園などの公共施設から民家まで幅広い所で行われています。よって×です。

Bは、保育所は数も多く、保護者が気軽に集えたり悩み相談もしやすいため保護者への支援が期待されているためこれは○です。

Cは、地域子育て支援拠点事業実施要綱の留意事項に「事業に従事する者(学生等ボランティアを含む。)は、子育て親子への対応に十分配慮するとともに、その業務を行うに当たって知り得た個人情報について、業務遂行以外に用いてはならないこと。」との記載があるため○です。

Dは、現在核家族化などで、子どもとの関わり方がわからないなどの悩みを抱える保護者が多い中、保育士は子どもの良いところを見つけ保護者に伝えることで子育ての楽しさを共有することは保護者支援につながります。ゆえに○です。

このことから組み合わせると4が正解です。

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02

正解は、4です。Aから順に説明します。

A 不適切です。
 地域子育て支援拠点事業の実施は、保育所や児童館等の公共施設において行われます。子育て相談や、情報提供、保護者間の交流の場として機能しています。

B 適切です。
 保育所の担う役割の一つです。保育所に通う園児達は勿論、通っていない子どもの保護者に対しても、相談や交流の場として開かれた場所であることを、保育所保育指針の第4章・子育て支援でもうたっています。

C 適切です。
 保育士の基本となる姿勢です。子どもの最善の利益を第一におき、その上で子どもや保護者の秘密保持に努めます。保育士の仕事を離れた後も同様です。

D 適切です。
 Bと同様に、保育所保育指針に明記されています。子どものよいところを伝えることは、保護者の気づかなかった子どもの新しい一面を見つけたり、発見したりなど、子どもへの深い理解力へと繋がります。子どもへの理解は、子どもにとってプラスになります。こども、保護者、保育士の3者にとっても、相互理解をすることでより良い保育の実践となりますので、適切といえます。

 よって、正解は4です。

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03

解答は4です。

A、×
 厚生労働省発表の「地域子育て支援拠点事業について」を参考に解説します。
 地域子育て支援拠点事業は、「子育て中の親子が気軽に集い、相互交流や子育ての不安・悩みを相談できる場を提供」することを目的としています。
 地域子育て支援拠点は、公共施設や保育所・児童館等の地域の身近な場所で、乳幼児のいる子育て中の親子の交流や育児相談、情報提供等を実施します。

B、◯
 共働き世帯が増加している昨今、保育所は1番身近に感じられる子育て支援になりつつあります。

C、◯
 問題文の通りです。

D、◯
 保育所での生活は、あくまでも家庭での暮らしの延長線上にあります。
 保育士は保育のプロとしての目線で子どもたちを見つめ、保護者に伝えることで、保育所以外での暮らしもサポートすることにつながります。

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