保育士の過去問
平成27年(2015年)
保育の心理学 問87

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問題

保育士試験 平成27年(2015年) 保育の心理学 問87 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文は、子どもの他者との関わりについての記述である。(A)~(D)にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。

日常、保育士が子どもに「なぜそれをしてはいけないか」を説明することによって、子どもは自分の行為が相手の気持ちにどのように影響するかがわかるようになる。このような経験によって、子どもは相手の(A)に気づき、相手の気持ちに寄り添うことができる(B)が育つ。また、相手の立場に立って考えることができる(C)も育つと言われている。これらが他者を思いやる(D)行動を育むことにつながる。

【語群】
ア  感情
イ  能力
ウ  共感性
エ  自尊感情
オ  役割取得能力
カ  自己調整能力
キ  合理的
ク  向社会的
  • (A)ア   (B)ウ   (C)オ   (D)キ
  • (A)ア   (B)ウ   (C)オ   (D)ク
  • (A)ア   (B)エ   (C)カ   (D)ク
  • (A)イ   (B)ウ   (C)オ   (D)キ
  • (A)イ   (B)エ   (C)カ   (D)キ

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この過去問の解説 (4件)

01

この設問は発達心理学についての問題です。

A は、直前の文章に「子どもは自分の行為が相手の気持ちにどのように影響するかがわかるようになる。」とあるので、気持ちに近いものは「感情」なのでアです。

Bは、「相手の感情に気づき、相手の気持ちに寄り添う」とあるので、「共感性」が該当するためウです。

Cは、「相手の立場に立つ」とあるので、他人の思考や感情、視点を理解する「役割取得能力」が該当するのでオです。

Dは、「他者を思いやる」とあるので、他の人や他の集団を助け役立とうとする「向社会的行動」が該当するためクです。

これらを組み合わせると2が正解です。

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02

解答は2です。

穴埋めをすると以下のようになります。
日常、保育士が子どもに「なぜそれをしてはいけないか」を説明することによって、子どもは自分の行為が相手の気持ちにどのように影響するかがわかるようになる。このような経験によって、子どもは相手の(A、感情)に気づき、相手の気持ちに寄り添うことができる(B、共感性)が育つ。また、相手の立場に立って考えることができる(C、役割取得能力)も育つと言われている。これらが他者を思いやる(D、向社会的)行動を育むことにつながる。

 子どもというのは自己中心的なものです。相手の立場になって考えられるようになるのは4歳頃からと言われています。
 保育士が代弁者となることで問題文にもあるように、子どもは相手の気持ちを知ったり、自分がしたことが相手にどう影響するのかを知っていくことにつながります。

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03

正解は、「2 .(A)ア (B)ウ (C)オ (D)ク」です。

日常、保育士が子どもに「なぜそれをしてはいけないか」を説明することによって、子どもは自分の行為が相手の気持ちにどのように影響するかがわかるようになる。このような経験によって、子どもは相手の(感情)に気づき、相手の気持ちに寄り添うことができる(共感性)が育つ。また、相手の立場に立って考えることができる(役割取得能力)も育つと言われている。これらが他者を思いやる(向社会的)行動を育むことにつながる。

子どもの他者との関りは日常的にあります。
しっかり覚えましょう。

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04

正解は2です。

以下が正しい文章です。

日常、保育士が子どもに「なぜそれをしてはいけないか」を説明することによって、子どもは自分の行為が相手の気持ちにどのように影響するかがわかるようになる。このような経験によって、子どもは相手の(A感情)に気づき、相手の気持ちに寄り添うことができる(B共感性)が育つ。また、相手の立場に立って考えることができる(C役割取得能力)も育つと言われている。これらが他者を思いやる(D向社会的)行動を育むことにつながる。


以下は補足です。

エ 自尊感情とは、自分自身を大切に思う感情です。特定の養育者との愛着関係が適切であること、自分自身の成功体験を重ねていくにつれて培っていきます。

カ 自己調整能力とは、自分自身の感情や行動のコントロールができる力のことを言います。

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