保育士の過去問
平成28年(2016年)前期
社会的養護 問39

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問題

保育士試験 平成28年(2016年)前期 社会的養護 問39 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文は、情緒障害児短期治療施設に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  心理的困難や苦しみを抱え日常生活の多岐にわたり生きづらさを感じて、心理治療を必要とする子どもたちを入所又は通所させて治療を行う施設である。
B  「児童養護施設入所児童等調査結果(平成25年2月1日現在)」(厚生労働省)によると、入所している児童の約7割が虐待経験を有していた。
C  「児童養護施設入所児童等調査結果(平成25年2月1日現在)」(厚生労働省)によると、児童の平均在所期間は、約6か月であった。
D  「児童養護施設入所児童等調査結果(平成25年2月1日現在)」(厚生労働省)によると、入所している児童のうち、小学生が約8割、中学生が約1割、その他が約1割であった。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 2 です。

情緒障害児短期治療施設は児童福祉施設の一つです。
軽度の情緒障害を持つ児童を短期間入所させたり、保護者の下から通わせて、情緒障害を治療することを目的とする施設です。

設問にある、厚生労働省の「児童養護施設入所児童等調査結果(平成25年2月1日現在)」を参照して考えます。


各選択肢については、以下の通りです。
A.
先述の通りです。【○】

B.
「虐待経験あり」の割合をみると、情緒障害児で71.2%とあります。
すなわち、約7割なので【○】


C.
平均在所期間は、情緒障害児 2.1 年とあります。
よって、【×】



D.
12 歳以上で入所した児童は、情緒障害児で 39.6%とあります。
すなわち、中学生が約4割となるため【×】

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02

正解は2です。

A 適切です。「情緒障害児短期治療施設は、軽度の情緒障害を有する児童を、・短期間、入所させ又は保護者の下から通わせて、その情緒障害を治し、あわせて退所した者について相談その他の援助を行うことを目的とする施設。」と児童福祉法第43条の5で定義されています。

B 適切です。「児童養護施設入所児童等調査結果(平成25年2月1日現在)」(厚生労働省)によると、入所している児童の71.2%が虐待を経験しています。

C 「児童養護施設入所児童等調査結果(平成25年2月1日現在)」(厚生労働省)によると、児童の平均在所期間は、2.1年なのでこの記述は不適切です。

D 「児童養護施設入所児童等調査結果(平成25年2月1日現在)」(厚生労働省)によると、入所している児童のうち、中学生が41.4%と最も多く占めています。よってこの問題の記述は不適切です。

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03

2017年4月より「情緒障害児短期治療施設」は「児童心理治療施設」に名称が変更されています。
軽度の情緒障がいを抱えた子どもたちが入所する施設です。

「児童養護施設入所児童等調査」は、児童福祉法に基づいて概ね5年ごとに実施されているものなので、最新の結果は平成30年2月のものとなっています。

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