保育士の過去問
平成28年(2016年)前期
保育の心理学 問85

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問題

保育士試験 平成28年(2016年)前期 保育の心理学 問85 (訂正依頼・報告はこちら)

次の説明を読んで、以下の【設問】に答えなさい。

新生児は、生存を維持するための生得的な仕組みを備えている。

【設問】
生存を維持するための生得的な仕組みとして、あてはまるものを○、あてはまらないものを×とした場合の、正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  バビンスキー反射
B  信号行動
C  社会的微笑
D  顔の形態的特徴
  • (A)○  (B)○  (C)○  (D)○
  • (A)○  (B)○  (C)○  (D)×
  • (A)○  (B)○  (C)×  (D)○
  • (A)×  (B)×  (C)○  (D)○
  • (A)×  (B)×  (C)×  (D)×

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この過去問の解説 (3件)

01

正解:3

A―〇
B―〇
C―×
D―〇


C.
社会的微笑ではなく、生理的微笑です。


<補足説明>
『バビンスキー反射』とは、赤ちゃんが生まれながらに備え持っている反射(原始反射)のひとつであり、神経系の異常や未発達であるか否かを判定する指針のひとつです。

『信号行動』とは、養育者を自分のもとへ引き寄せるための泣く、声を出す、笑うといった行動のことです。

『社会的微笑』とは、抱っこされたりあやしてくれたりといった、何らかの刺激を与えられたことに対して、笑顔になることです。

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02

Aは○です。
バビンスキー反射とは原始反射の一つで、足の裏の外縁を擦ると、足の親指が反り返り他の指が開く反射で2歳頃消失する。

Bは○です。
信号行動とは生得的愛着行動の一つで、養育者を自分のもとへ引き寄せるための泣く、声を出す、笑うといった行動のことをさします。

Cは×です。
生得的なものとしては生理的微笑があげられます。
生理的微笑は社会的微笑と違い、特におもしろいことや嬉しいことなど外的な刺激を受けて笑うのではなく、新生児期特有の生理的な不随意運動で起きる微笑みのことをさします。

Dは○です。
新生児の生得的な形態的特徴の例として「体に対する頭の割合が大きい」「体がふっくらして手足が短くずんぐりしている」「鼻と口が小さく頬が膨らんでいる」などがあげられます。
このような特徴を見ることで、大人は思わず手を差しのべたい気持ちにさせられます。

よって正解の組み合わせは3となります。

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03

正解は3です。

A:〇
バビンスキー反射は原始反射のひとつで、2歳未満の幼児には普通に見られます。

B:〇
養育者を自分のもとへ引き寄せるための泣く、声を出す、笑うといった行動を信号行動といいます。

C:×
赤ちゃんの笑顔には「生理的微笑」と「社会的微笑」があります。
「生理的微笑」は、反射神経が働いて笑顔のような表情になっただけのことで、養育者にちゃんと育ててもらうために、笑顔のような表情をつくり出していると考えられています。
「社会的微笑」とは自分の意思で笑うことで、あやしたり、いないいないばあをしたりしたときなどに見せる笑いで、生後2~3か月後から現れるのが一般的です。

D:〇
大きな目や頬といった、顔の形態的特徴があり、誕生後すぐに1人では生きられないほど未熟な状態である赤ちゃんが,大人による愛情行動を引き起こし世話や保護を受けることができるようになっています。

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