保育士の過去問
平成28年(2016年)前期
保育の心理学 問98

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問題

保育士試験 平成28年(2016年)前期 保育の心理学 問98 (訂正依頼・報告はこちら)

次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
5歳の男児。保育所では、多動、不注意に加え、友達に暴力を振るう。男児の母親に家庭での様子を聴くと、母親も家庭で男児への対応に手を焼いており、とても困った様子で、自分がいかに苦労しているかということを保育士にとうとうと語った。母親はまだ専門機関には相談していないという。

【設問】
この【事例】における男児の母親に対する保育士の対応として適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  話に耳を傾け、共感し、日々の苦労をねぎらった。
B  一緒に本児の良いところを共有し、良いところは積極的に褒めるように促した。
C  保健センターや児童精神科に相談することができることを伝えた。
D  保育所でも困っており、家庭で十分に指導するように伝えた。

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この過去問の解説 (3件)

01

どうすれば、保護者と一緒によりよい子どもの成長を支援できるか、という視点で考えましょう。

A:○ 母親の声に耳を傾けたり、苦労に共感したりすることで、母親は自分のことを受け入れてくれていると感じ、信頼関係につながります。

B:○ 子どもの普段の行動から、ダメな子だと母親も子ども自身も消極的にとらえている可能性があります。子どもの良いところを伝え褒めることで、素晴らしさを感じ、前向きになることができます。

C:○ 記述のとおりです。支援機関を紹介するのは、大切な役割です。

D:× 母親を追い詰めてしまったり、園への不信感につながったりする可能性があります。園と家庭と連携していく姿勢が大切です。

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02

正解は1です。

保育所保育指針、第4章の子育て支援に保護者とのかかわりが記されています。

(A)〇適切です。
保護者は家庭でも苦労しているので、まずは、保護者の気持ちを受け止めることは重要です。

(B)〇適切です。
保育所は、保護者が子どもの成長に気付き子育ての喜びを感じられるように努めます。

(C)〇 適切です。
子どもの発達は、市町村や関係機関と連携及び協力を図りつつ、保護者に対する個別の支援を行います。

(D)×不適切です。
苦労している保護者に、家庭での指導をお願いするのは、保護者をさらに苦しめることにつながる可能性があり、不適切です。

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03

正解は1です。

A 適切です。相談支援において、まず相手の話に耳を傾け、共感することが重要だと言われています。

B 適切です。一緒に本児の良いところを共有し、良いところは積極的に褒めることも保育所、保育士の役割として大切なことです。

C 適切です。保健センターや児童精神科など相談機関と連携を取り支援をしていくことも大切です。

D 保育所でも困っていること、家庭で十分に指導するよう伝えることは、保護者の不安を煽ったり、信頼関係を失ってしまう可能性があるのでしてはいけません。保護者の気持ちに寄り添うことが大切です。

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