保育士の過去問
平成28年(2016年)後期
保育の心理学 問84

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問題

保育士試験 平成28年(2016年)後期 保育の心理学 問84 (訂正依頼・報告はこちら)

保育所に通っている子どもの場合、次のブロンフェンブレンナー(Bronfenbrenner,U.)の生態学的システムに関する【I群】の語句と【II群】の説明を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【I群】
A  マクロシステム
B  メゾシステム
C  マイクロシステム
D  クロノシステム
E  エクソシステム

【II群】
ア  家庭と保育所の関係
イ  保護者の職場
ウ  保育所
エ  きょうだいの誕生
オ  日本文化
  • ( A )ウ  ( B )オ  ( C )エ  ( D )イ  ( E )ア
  • ( A )エ  ( B )ア  ( C )ウ  ( D )オ  ( E )イ
  • ( A )エ  ( B )オ  ( C )ウ  ( D )イ  ( E )ア
  • ( A )オ  ( B )ア  ( C )ウ  ( D )エ  ( E )イ
  • ( A )オ  ( B )ア  ( C )エ  ( D )ウ  ( E )イ

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この過去問の解説 (3件)

01

ブロンフェンブレンナーは、人の発達を「人とシステムとの複雑な相互作用」で捉えることを提唱しました。

A  マクロシステム 
オ  日本文化
国や民族、その社会の状態や常識、法律などが該当します。

B  メゾシステム 
ア  家庭と保育所の関係
本人が直接的に関わるマイクロシステムの相互関係からできるシステムが該当します。
ほかに、保育所と地域の関係、家庭と地域の関係など。

C  マイクロシステム 
ウ  保育所
本人にとって一番直接的に関わるものが該当します。
ほかに、家族、先生、クラスメイトなど。

D  クロノシステム 
エ  きょうだいの誕生
ライフイベントや時間的な流れが該当します。

E  エクソシステム 
イ  保護者の職場
本人は直接参加していないが、他の人を介して、本人の行動場面に影響を与えるシステムをさします。
ほかに、きょうだいが通う学校、家族の友人など。

以上のことから、正解は 4 です。

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02

ブロンフェンブレンナーは人間を取り巻く環境を入れ子構造としてとらえました。

Aのマクロシステムとは4番目のシステムになります。
枠は大きく、国や文化、法律や価値観などがこの環境をさします。
設問の選択肢で考えると、オの日本文化 があてはまります。

Bのメゾシステムとは2番目のシステムで、自分は直接は接していないけれども大いに影響を受ける環境のことをさします。
例えば学校や地域社会の環境などのことで、設問の選択肢のなかで考えると、アの家庭と保育所の関係 が当てはまります。

Cのマイクロシステムとは、1番自分に身近な周りの環境のことをさします。
例えば親、兄弟、家庭、幼稚園や保育所、学校、など、個人が直に接している環境のことです。1番の核になるシステムです。
設問の選択肢で考えると、ウの保育所 が当てはまります。


Dのクロノシステムとは、人生におけるライフイベントのことをさします。
選択肢のなかで考えると、エのきょうだいの誕生 があてはまります。

Eのエクソシステムとは3番目のシステムです
少し枠が広がり、直接は関わらないけど影響を受けやすい環境のことをさします。
例えば地域・行政・マスメディア・親の職業などの環境などがあります。
設問の選択肢で考えると、イの保護者の職場 があてはまります。


よって正しい組み合わせは4となります。

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03

正解は4です。

A マクロシステムとは価値や文化、法律等のことを指します。問題文の場合、「日本文化」が該当します。

B メゾシステムは学校やサークルなど本人が直接的に関わるマイクロシステムの相互関係からできるシステムのことを言います。問題文の場合、保育所や家庭との関係がこれに当たります。

C マイクロシステムは自分やきょうだい、親など自分に直接的に関わるものを指します。問題文の場合、保育所がこれに当たると言えます。

D クロノシステムはライフイベントや時間の流れを指すので、問題文の場合「きょうだいの誕生」がこれに当たります。

E エクソシステムは親の勤務先やきょうだいの通う学校など自分と直接的な関わりがないが他の人を介して、本人の行動場面に影響を与えるシステムを指します。問題文の場合「保護者の職場」がこれに当たります。

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