保育士の過去問
平成28年(2016年)後期
保育の心理学 問83

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問題

保育士試験 平成28年(2016年)後期 保育の心理学 問83 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文は、エリクソン(Erikson, E.H.)の発達理論の記述である。( A )~( D )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

エリクソン(Erikson, E.H.)の( A )では、生物としてのヒトがある規則性をもって( B )に発達する一方、社会的に生きる人間がさまざまな心理・社会的な( C )に遭遇し、それを解決しながら発達するとみなされる。つまり、各発達期に固有な課題が、( D )な概念として提起され、肯定的概念が否定的概念を上回ることで、その課題を乗り越え心理・社会的に発達すると考えられている。

【語群】
ア  ライフコース論
イ  漸成的
ウ  ストレス
エ  対極的
オ  ライフサイクル論
カ  加速的
キ  危機
ク  両義的
  • ( A )ア  ( B )イ  ( C )ウ  ( D )エ
  • ( A )ア  ( B )カ  ( C )キ  ( D )エ
  • ( A )オ  ( B )イ  ( C )ウ  ( D )ク
  • ( A )オ  ( B )イ  ( C )キ  ( D )エ
  • ( A )オ  ( B )カ  ( C )ウ  ( D )ク

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この過去問の解説 (3件)

01

エリクソンが提唱したライフサイクル論は、漸成論とも言われます。
漸成というのは精神の発達にも順序があるという考え方です。
エリクソンは、生物はその順序に沿って漸成的に発達していくと考えました。
さらに、生物は様々な危機に遭遇しながら発達するとみなし、 ライフサイクルを8つの危機的段階に分類し、各発達段階で現れてくる課題を対極となる両義的な概念で表しました。

それをふまえて考えると空欄は下記のようになります。

エリクソン(Erikson, E.H.)の( Aライフサイクル論 )では、生物としてのヒトがある規則性をもって( B漸成的)に発達する一方、社会的に生きる人間がさまざまな心理・社会的な( C危機)に遭遇し、それを解決しながら発達するとみなされる。つまり、各発達期に固有な課題が、( D対極的)な概念として提起され、肯定的概念が否定的概念を上回ることで、その課題を乗り越え心理・社会的に発達すると考えられている。


よって正解の組み合わせは4となります。

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02

エリクソンのライフサイクル論では、人間の発達段階を「乳児期」「幼児期前期」「幼児期後期」「学齢期」「青年期」「初期成人期」「成人期」「高齢期」の8つと定め、それぞれの発達段階において、成長や発展などの「発達課題」と衰退などの「危機」が「対」となって存在しており、危機を乗り越えることで、「力」を獲得するとしました。

( A )オ
ライフサイクル論  

( B )イ
漸成的

( C )キ
危機

( D )エ
対極的

以上のことから、正解は 4 です。

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03

正解は4です。

エリクソンは人の発達段階を「乳児期」「幼児期前期」「幼児期後期」「学齢期」「青年期」「初期成人期」「成人期」「高齢期」の8つに分け、それぞれに必要な課題があり、それに対して危機もあるということを提唱しました。

以下が問題文の正しい文章となります。

エリクソン(Erikson, E.H.)の( Aライフサイクル論 )では、生物としてのヒトがある規則性をもって( B漸成的 )に発達する一方、社会的に生きる人間がさまざまな心理・社会的な( C危機 )に遭遇し、それを解決しながら発達するとみなされる。つまり、各発達期に固有な課題が、( D対極的 )な概念として提起され、肯定的概念が否定的概念を上回ることで、その課題を乗り越え心理・社会的に発達すると考えられている。

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