保育士の過去問
平成29年(2017年)前期
保育原理 問7

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

保育士試験 平成29年(2017年)前期 保育原理 問7 (訂正依頼・報告はこちら)

次の【Ⅰ群】の記述と【Ⅱ群】の人名を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【Ⅰ群】

A  クラリエベック(旧オーストリア)出身の哲学者で、人間の真の姿を認識しようとする学問として、人智学を打ち立てた。1919年、ドイツのシュトゥットガルトで自由ヴァルドルフ学校を設立した。

B  イタリアの思想家・実践家として、「子どもの家」を開設し、知的障害分野での実践を健常児に適用する実践を行った。興味のある対象に自発的に没頭するという子どもの特性に注目し、その現象を集中現象と名付けた。

C  著書である『隠者の夕暮』(1780年)は、「玉座の上にあっても木の葉の屋根の蔭に住まっても同じ人間」という書き出しで始まり、ヒューマニズムに満ちた人間観が描かれている。

D  心の発達を社会との関係において理論化し、一生を8つの段階に分けて、それぞれの時期における中心的な発達課題を示し、それが達成されないときには心理・社会的な危機があると説いた。

【Ⅱ群】
ア エリクソン(Erikson,E.H.)
イ ペスタロッチ(Pestalozzi,J.H.)
ウ モンテッソーリ(Montessori,M.)
エ シュタイナー(Steiner,R.)
オ フレーベル(Frӧbel,F.W.)
  • ( A )ア   ( B )イ   ( C )ウ   ( D )エ
  • ( A )イ   ( B )ウ   ( C )オ   ( D )ア
  • ( A )エ   ( B )ウ   ( C )イ   ( D )ア
  • ( A )エ   ( B )オ   ( C )イ   ( D )ウ
  • ( A )オ   ( B )エ   ( C )ア   ( D )ウ

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

正解は、3です。Aから順に説明します。

A=シュタイナー
 人智学で最も有名なのは、ルドルフ・シュタイナーです。科学的に精神世界の研究をし、人間の成長と本質を説きました。
 自由ヴァルドルフ学校は、国の教育カリキュラムに囚われず、子ども達の自由意志を尊重した学校です。現在のフリースクールの見本になっています。

B=モンテッソーリ
 イタリア出身で「子どもの家」を開設した人物といえば、モンテッソ-リです。医師でもあったモンテッソーリは、子どもの発達段階に適した環境を整えて、子どもは自分を育てる力を持っている、という思想を基に感覚教育を行いました。
 「子どもの家(後にバーナード・ホームとなる)」で有名なのは、イギリス出身のバーナードもいます。小舎制で孤児と家族のような生活を行い、里親委託などもしました。前後の文脈を捉え、どちらを指すか見定めて下さい。

C=ペスタロッチ
 スイスの教育実践家です。教育は家庭で育まれるとして「生活が陶冶する」という言葉を提唱しました。(陶冶とは、人の能力を育て上げることです。)
 [Ⅱ群]にある、「フレーベル」は、ペスタロッチに師事し「人間の教育」の著者です。世界最初の幼稚園を設立し、子どもの遊戯を重んじ、教育遊具「恩物」を用いた幼児教育を実践しました。

D=エリクソン
 発達段階を8つに分け、それぞれの発達課題を示し、達成の場合と未達成の場合の両方を説いた人物といえば、エリクソンです。エリクソンの「発達段階理論(ライフサイクル論)」は、フロイトの理論に基づきながら、生涯発達を段階的に分けて提示しています。文化的、性差的な影響は考慮されていないため、現代ではそのまま当てはまらない場合もあります。

よって、正解は3となります。

参考になった数12

02

正解は3です。

Aー(エ)シュタイナー(Steiner,R.)

Bー(ウ)モンテッソーリ(Montessori,M.)

Cー(イ)ペスタロッチ(Pestalozzi,J.H.)

Dー(ア)エリクソン(Erikson,E.H.)

となります。

以下、補足です。

(オ)フレーベル(Frӧbel,F.W.)は、教育の祖とも呼ばれるドイツの教育学者です。現在の幼稚園の基盤を作り上げました。

参考になった数3

03

正解は3です。

アはエリク・ホーンブルガー・エリクソン、
イはヨハン・ハインリヒ・ペスタロッチ、
ウはマリア・モンテッソーリ、
エはルドルフ・シュタイナー、
オはフリードリヒ・フレーベル

フレーベルはドイツの教育学者であり、幼児教育の祖です。小学校就学前の子どもたちのための教育に一生を捧げた人です。

参考になった数0