保育士の過去問
平成29年(2017年)前期
保育原理 問8

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問題

保育士試験 平成29年(2017年)前期 保育原理 問8 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文は、「保育所保育指針」第2章「子どもの発達」の1「乳幼児期の発達の特性」の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

子どもは、大人によって生命を守られ、愛され、信頼されることにより、( A )が安定するとともに、人への信頼感が育つ。そして、身近な環境(人、自然、事物、出来事など)に興味や関心を持ち、自発的に働きかけるなど、次第に( B )が芽生える。
子どもは、大人との( C )を基にして、子ども同士の関係を持つようになる。この相互の関わりを通じて、身体的な発達及び知的な発達とともに、情緒的、社会的及び道徳的な発達が促される。
※ 「保育所保育指針」の目次や記載内容等が、指針の改定(平成30年4月1日施行)により変更されました。 この設問は平成29年に出題された設問となります。 参考1   参考2
  • ( A )感情   ( B )自主性   ( C )愛着関係
  • ( A )情緒   ( B )自我    ( C )信頼関係
  • ( A )情緒   ( B )自我    ( C )愛着関係
  • ( A )情緒   ( B )自主性   ( C )愛着関係
  • ( A )感情   ( B )自我    ( C )信頼関係

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は、2です。
 保育所保育指針は2018(平成30)年4月に改訂版の施行となっています。
問題の記述文は、改訂版にはありません。しかし、内容自体は引き続き受け継いでいます。Aから順に説明します。

A=情緒
 情緒の安定は、改訂版の第1章「総則」の2「擁護に関する基本的事項」の(1)擁護の理念に、「擁護とは、子どもの生命の保持及び情緒の安定を図るために保育士が行う援助や関わり」としています。情緒の安定を土台として、身近な人との信頼関係は始まります。感情は情緒に含まれる言葉であるため不適当です。
 
B=自我
 問題文は乳幼児期の発達の特性の問いです。身近な環境という、自分以外の世界に触れ、働きかけて得るものは、自主性ではなく「自我」となります。自主性の芽生えはその後になります。

C=信頼関係
 愛着関係とは、主に母親(又は母親的な人物)と子どもとの間に作られる絆のようなものです。保育所での保育は、愛情の深い保育を大切にしながら、愛着関係という個人間の強い関係というよりも、「信頼出来る大人」としての保育者を示しています。信頼出来る大人=保育者を基に、子ども同士の関係へと発展していきます。

よって、正解は2となります。

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02

正解は2です。

平成30年4月1日より「保育所保育指針」の改定が行われました。

Aは情緒
Bは自我
Cは信頼関係です。

(厚生労働省 保育所保育指針解説書から以下引用)
子どもは、周囲の大人からかけがえのない人間として尊重され、愛されることによって、人への信頼感を育んでいきます。
周囲の大人や子どもと共感したり、楽しんだりする中で、情感が豊かになります。
生活や遊びを通して、様々な人との関わりの中で、自分と他者との違いなどに気づき、自分の気持ちを相手に表現することや自我の育ちとなります。

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03

正解は2です。

以下が正しい文章になります。

子どもは、大人によって生命を守られ、愛され、信頼されることにより、( A 情緒)が安定するとともに、人への信頼感が育つ。そして、身近な環境(人、自然、事物、出来事など)に興味や関心を持ち、自発的に働きかけるなど、次第に( B自我 )が芽生える。
子どもは、大人との( C信頼関係 )を基にして、子ども同士の関係を持つようになる。この相互の関わりを通じて、身体的な発達及び知的な発達とともに、情緒的、社会的及び道徳的な発達が促される。

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