保育士の過去問
平成29年(2017年)前期
教育原理 問24
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問題
保育士試験 平成29年(2017年)前期 教育原理 問24 (訂正依頼・報告はこちら)
次の記述にあてはまる人物として、正しいものを一つ選びなさい。
フランス革命時、公教育設置法案を提出した。同案は革命の動乱の中で成立することはなかったが、後世に大きな影響を与えた。それ以前に著した『公教育に関する五つの覚書』は、法案の基礎となっている。そこには、教育の自由が認められるべきであり、公教育は国民に対する社会の義務であると述べられ、学校制度のあり方や教育内容にも言及されている。
フランス革命時、公教育設置法案を提出した。同案は革命の動乱の中で成立することはなかったが、後世に大きな影響を与えた。それ以前に著した『公教育に関する五つの覚書』は、法案の基礎となっている。そこには、教育の自由が認められるべきであり、公教育は国民に対する社会の義務であると述べられ、学校制度のあり方や教育内容にも言及されている。
- トマス・モア(More,T.)
- ロック(Locke,J.)
- コンドルセ(Condorcet,M.-J.-A.-N.C.)
- オーエン(Owen,R.)
- ピアジェ(Piaget,J.)
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この過去問の解説 (4件)
01
近代公教育のパイオニアと呼ばれるコンドルセは、フランス革命という社会的背景から革命推進派として公教育委員会のメンバーとなり、すべての人に公教育を保証すべきと主張しました。その主張は、存命中に叶うことはありませんでした。しかし、今日私達の教育基盤の基本となる思想として受け継がれています。
以下、その他の人物についてです。
1 トマス・モア(1478-1535)
イギリスの思想家、法律家です。宗教改革時代、旧キリスト教(カトリック)を支持した一人です。
著書「ユートピア」では、当時のイギリス社会を批判し、理想郷となる社会を綴りました。自由と平等と戦争の無い社会をユートピア(どこにも存在しない場所)とし、その社会では全ての人に教育を受ける権利のある事を主張しています。
2 ロック(1632-1704)
イギリスの教育者です。人間の心は白紙であり、経験によって心の動きは形作られるという「白紙説」を説きました。
4 オーエン(オーウェン)(1771-1858)
イギリスの実業家です。産業革命により、子どもの労働も当たり前の時代に、オーエンは経営者としてその環境を変えたいと思い、国に働きかけ現在の義務教育の基礎を創りました。
有名な著書は「新社会観」です。環境を変える事で人も社会も善くなると説いています。「性格形成新学院」を開設し、1歳から6歳までを預かる「幼児学校」も置きました。
5 ピアジェ(1896-1980)
スイスの発達心理学者です。有名なのはピアジェの認知発達理論で、0歳から12歳以降までを大きく4つの段階に分け、それぞれの段階で発達する認知構造を説明しています。
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02
フランス革命後に代議士となり、教育委員長の時に公教育制度の確立をめざして尽力をした人です。
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03
フランスの哲学者、数学者であるコンドルセはフランス革命時、公教育設置法案を提出し、同案は革命の動乱の中で成立することはありませんでしたが後世に大きな影響を与えることになりました。
以下、その他の人物の解説です。
1・・トマス・モアはイングランドの法律家です。当時の社会や政治を風刺した『ユートピア』の著者として有名です。
2・・ロックはイギリスの哲学者で「イギリスの経験論」の父とも呼ばれています。
4・・オーエンはイギリスの実業家で、現在の義務教育の基礎を築いた人物です。
5・・ピアジェはスイスの心理学者で「4つの発達段階」で有名な人物です。
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04
「フランス革命」「公教育」というキーワードから、フランス人名であるコンドルセ(Condorcet,M.-J.-A.-N.C.)と判断します。
コンドルセは、フランスの数学者、哲学者、政治家です。
もとは数学者であったが、フランス革命勃発後、議会に席を置き、教育委員長の時に公教育制度の確立をめざして尽力しました。
1 トマス・モア(More,T.)
イングランドの法律家で、著書には「ユートピア」があります。
2 ロック(Locke,J.)
「体・徳・知」を兼ね備えた紳士になるための教育(紳士教育)、「健全なる身体に宿る健全な精神」と説き、子どもは「白紙(タブラ・ラサ)」であるとし環境や経験により変化するとした「白紙説」を論じました。
4 オーエン(Owen,R.)
自らが経営する紡績工場に「性格形成学院」を開設しました。
5 ピアジェ(Piaget,J.)
発達段階を大きく4つに分けて(感覚的運動期、前操作期、具体的操作期、形式的操作期)考えました。
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