保育士の過去問
平成29年(2017年)前期
保育の心理学 問85
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問題
保育士試験 平成29年(2017年)前期 保育の心理学 問85 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文は、乳児の身体・運動の発達に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 乳児の運動機能の発達は、頭部から足部へ、身体の中心部から末梢へ、粗大運動から微細運動へという方向性と順序がある。
B 一般的に、平均体重は2,900~3,000g前後、平均身長は49cm前後で生まれるが、生後1年で体重は約3倍、身長は約1.5倍になる。
C 生後8か月頃になると、物と物を打ち合わせる、物を容器に入れる、小さい積木を高く積みあげることができるようになる。
D 手に触れたものを握ろうとする把握反射が新生児にみられ、生後3か月になると指さしが出現する。
A 乳児の運動機能の発達は、頭部から足部へ、身体の中心部から末梢へ、粗大運動から微細運動へという方向性と順序がある。
B 一般的に、平均体重は2,900~3,000g前後、平均身長は49cm前後で生まれるが、生後1年で体重は約3倍、身長は約1.5倍になる。
C 生後8か月頃になると、物と物を打ち合わせる、物を容器に入れる、小さい積木を高く積みあげることができるようになる。
D 手に触れたものを握ろうとする把握反射が新生児にみられ、生後3か月になると指さしが出現する。
- ( A )○ ( B )○ ( C )○ ( D )×
- ( A )○ ( B )○ ( C )× ( D )×
- ( A )○ ( B )× ( C )○ ( D )×
- ( A )× ( B )○ ( C )○ ( D )○
- ( A )× ( B )× ( C )× ( D )○
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この過去問の解説 (3件)
01
解答は( A )○ ( B )○ ( C )× ( D )×です。
A、〇
乳児の運動機能の発達は、頭部から足部へ、身体の中心部から末梢へ、粗大運動から微細運動へという方向性と順序がある。
⇒具体的には頭から始まり目→首→腕→手→腰→足の順番で発達します。
粗大運動とは胴体と両手足の筋肉を使った姿勢や移動に関する運動のことを指します。「全身を使った運動」と覚えておきましょう。
それに対して微細運動とは手や腕を使ったより細やかな動きのことを指します。手を伸ばして物をつかんだり、指先をつかって物をつまむ動きは微細運動にあたります。
B、〇
一般的に、平均体重は2,900~3,000g前後、平均身長は49cm前後で生まれるが、生後1年で体重は約3倍、身長は約1.5倍になる。
⇒子どもそれぞれに個体差はあるものの、平均的な数値です。
C、×
生後8か月頃になると、物と物を打ち合わせる、物を容器に入れる、小さい積木を高く積みあげることができるようになる。
⇒生後8か月頃になると指先が器用になり、物をつかんだり、片手に持ったものを反対の手に持ち替えることができるようになります。
小さい積み木をいくつか積み上げる動作は1歳を過ぎる頃からの動作です。一歳半検診では積み木重ねが項目の一つに入っています。
D、×
手に触れたものを握ろうとする把握反射が新生児にみられ、生後3か月になると指さしが出現する。
⇒把握反射は原始反射の一つで、手や足に何かが触れると握ろうと指を曲げる仕草を見せます。
指さしが始まるのは統計的に10か月頃です。
指さしは言葉を習得する前の赤ちゃんにとって重要なコミュニケーション手段です。自分の周りの興味関心のあるものに対して指さしを通して、周囲に伝えようとしているのです。
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02
正解は( A )○ ( B )○ ( C )× ( D )×です。
A 適切です。乳児の運動機能の発達は、頭部から足部へ、身体の中心部から末梢へ、粗大運動から微細運動へという方向性と順序があります。
B 適切です。一般的に、平均体重は2,900~3,000g前後、平均身長は49cm前後で生まれるが、生後1年で体重は約3倍、身長は約1.5倍になります。
C 生後8か月頃になると物と物を打ち合わせたり、片手に持っていたものを反対の手に持ち変えたりできるようになります。小さい積木を高く積みあげることができるようになるのは1歳頃です。
D 指差しが始まるのはおおむね生後10か月頃からです。生後3か月は首がすわるようになり始めます。
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03
A 〇 適切です。
乳児の運動機能の発達は、頭部から足部へ、身体の中心部から末梢へ、粗大運動から微細運動へという方向性と順序があります。
B 〇 適切です。
一般的に、
平均体重は2,900~3,000g前後
平均身長は49cm前後で生まれます。
生後1年で体重は約3倍、身長は約1.5倍になります。
C × 不適切です。
生後8か月頃になると、物と物を打ち合わせる、物を容器に入れることはできますが、小さい積木を高く積みあげることはできません。
積木を高く積みあげることができるのは、生後1歳~1歳半ごろです。
D × 不適切です。
手に触れたものを握ろうとする把握反射が新生児にみられますが、生後3か月では指さしはしません。
個人差はありますが、赤ちゃんが自発的に指差しを始めるのは、生後9、10か月ごろからです。
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