保育士の過去問
平成29年(2017年)後期・地域限定
保育の心理学 問81
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問題
保育士試験 平成29年(2017年)後期・地域限定 保育の心理学 問81 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文は、人の発達の様相についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 発達は、遺伝要因と環境要因との相互作用によって規定される。
B 発達の速度には個人差があり、また、発達の順序や経路には文化差があり得る。
C 発達における量的変化とは、増大や機能の向上だけでなく、衰退や機能の低下も含まれる。
D 発達には、ある時期を過ぎると学習が難しくなる現象がみられ、そのような時期について、人では臨界期とよばれる。
A 発達は、遺伝要因と環境要因との相互作用によって規定される。
B 発達の速度には個人差があり、また、発達の順序や経路には文化差があり得る。
C 発達における量的変化とは、増大や機能の向上だけでなく、衰退や機能の低下も含まれる。
D 発達には、ある時期を過ぎると学習が難しくなる現象がみられ、そのような時期について、人では臨界期とよばれる。
- A:○ B:○ C:○ D:×
- A:○ B:○ C:× D:○
- A:○ B:× C:○ D:○
- A:× B:○ C:× D:×
- A:× B:× C:○ D:×
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この過去問の解説 (3件)
01
発達心理学の歴史の中で、発達が遺伝によって決まると考える学者(ゲゼルなど)、環境によって決まると考える学者(ワトソンなど)、さまざまな説が提唱されてきましたが、現在主流なのは、遺伝と環境がお互いに作用して影響する相互作用説です。
Bは○です。適切な記述です。
Cは○です。適切な記述です。
発達における量的変化とは、身長や体重、語彙数など、量で表すことのできる変化のことをさします。
そして生涯発達のいう考え方があり、変わらないことや、衰えていくことも人間の発達と捉えます。
Dは×です。記述は不適切です。
発達の過程で脳の働きが学習によって変わりやすい時期というものがあり、それを「臨界期」や「感受性期」と呼びます。
「臨界期」は鳥の刷り込みなどある一定の期間だけに起き、その後は起きないようなものの時に使います。
一方で人間の場合は変化が起こる期間が長く緩やかに落ちていくので、この期間のことを「感受性期」と呼びます。
よって正解の組み合わせは1となります。
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02
B 正解です。
C 正解です。
D ある時期を逃すと後で獲得ができず、獲得した後では修正が効かない時期を「臨界期」と呼びます。学習が難しくなる現象ではありません。
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03
Aは○です。
人間の発達は記述通り「遺伝要因」と「環境要因」の2つの要素から成り立っています。
Bは○です。
発達に個人差はあり、生まれたまたは育ってきたところの文化差もあります。
Cは○です。
量的変化とは、「体重が増えた」などの量で表すことのできる変化の事です。よって衰退や機能の低下も含まれます。
Dは×です。
学習が難しくなる時期ではありません。分かりやすい例として言語の臨界期は一般に9歳と言われています。
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