保育士の過去問
平成29年(2017年)後期・地域限定
保育の心理学 問85

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問題

保育士試験 平成29年(2017年)後期・地域限定 保育の心理学 問85 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文は、学童期の発達に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  マーシア( Marcia,J.E. )は、学童期を心理・性的発達段階の第四段階である潜伏期としており、この時期は心理的問題がみられにくいと述べた。
B  学童期中期の仲間関係はチャムグループとよばれ、相互の意見の違いなどを尊重し合うのが特徴である。
C  一般的に、第二次性徴による急激な身体の変化に伴って心理的に不安定になるが、変化が落ち着くにつれて不安定さは治まっていく。
D  LD( 学習障害 )の子どもは、言葉の指示がわかりにくい、板書を写し取るのが苦手など、学校生活で困難に直面しやすい。
  • A:○  B:○  C:○  D:○
  • A:○  B:○  C:×  D:×
  • A:○  B:×  C:×  D:○
  • A:×  B:×  C:○  D:○
  • A:×  B:×  C:○  D:×

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この過去問の解説 (3件)

01

A 心理・性的発達段階はフロイトです。マーシアが開発したのはアイデンティティーステイタスです。
B 相互の意見の違いなどを尊重し合うのはピアグループとなり、学童期の仲間関係とは異なります。
C 正解です。
D 正解です。

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02

Aは×です。
記述はフロイトについてかかれており、マーシアはアイデンティティ・ステイタス(同一性地位)についての研究で有名です。


Bは×です。
チャムグループとは、主に思春期の前半、中学生頃にみられるグループのことをさします。
また記述の「相互の意見の違いなどを尊重し合うのが特徴である」というのは、思春期の後半、高校生頃にみられるピアグループについてです。

Cは○です。適切な記述です。

Dは○です。記述の通りです。
LD(学習障害)の子どもは、知的発達の遅れはない一方で、「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算する」など、特定の分野の能力に著しい困難が障害です。


よって正解の組み合わせは4となります。

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03

正解は 4 です。

A→マーシアは「自我同一性地位(アイデンティティ・ステータス)」を提唱しました。心理性的発達理論はフロイトです。

B→意見の違いなどの異質性を認められるのはピアグループです。

C→記述通りです。第二次性徴は性器以外の体に見られる男女の特徴のことです。

D→記述通りです。その為細かい支援や配慮が必要となります。

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