保育士の過去問
平成30年(2018年)前期
保育の心理学 問82

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問題

保育士試験 平成30年(2018年)前期 保育の心理学 問82 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文は、認知発達のメカニズムに関する記述である。【Ⅰ群】の人名及び用語と、【Ⅱ群】の内容を結びつけた場合の適切な組み合わせを一つ選びなさい。

【Ⅰ群】
A  ケーラーの洞察
B  パブロフのレスポンデント条件付け
C  バンデューラの観察学習
D  スキナーのオペラント条件付け

【Ⅱ群】
ア  レモンを思い浮かべただけで、唾液が出てきた。
イ  背伸びしても届かない所に置かれた玩具を取ろうとしていた子どもが、突然ひらめいたように、箱を踏み台として使った。
ウ  正義の味方が活躍するテレビ番組が放送された翌日には、クラスでヒーローごっこが、いつもより盛んに行われた。
エ  ラジオ体操に参加するとスタンプがもらえるので、休まずに参加した。
  • ( A )ア  ( B )イ  ( C )ウ  ( D )エ
  • ( A )イ  ( B )ア  ( C )ウ  ( D )エ
  • ( A )イ  ( B )エ  ( C )ア  ( D )ウ
  • ( A )ウ  ( B )ア  ( C )イ  ( D )エ
  • ( A )ウ  ( B )エ  ( C )イ  ( D )ア

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この過去問の解説 (3件)

01

解答は2です。

A、イ
 ドイツの心理学者ケーラーが導いた洞察学習はチンパンジーを用いた実験をしたことで有名です。
 置かれた状況下で洞察(考える)したことにより、解決策は突然ひらめく、ということです。

B、ア
 パブロフと言えば「パブロフの犬」の実験があまりにも有名です。
 この実験ではオペラント条件づけとレスポンデント条件付けの2種類があります。

C、ウ
 バンドゥーラはカナダの心理学者で社会的学習理論を提唱しました。
 問題文にある観察学習とは文字通り、指導されたりしたわけではなく、人は自分の目で見たことから学習することができるという理論です。

D、エ
 パブロフに対してスキナーはマウスを用いた実験で有名です。

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02

正解は2です。

A ケーラーの洞察とは、ドイツの心理学者であるケーラーがチンパンジーを用いた実験を元に提唱した「洞察楽習」のことを言います。ケーラーの実験では檻の中に入れられたチンパンジーが周囲を見たり檻の中を歩き回っている内に、突然短い棒を使って、檻の外にある長い棒を引き寄せて取り、手の届かない所にあったバナナを取るという結果が出ました。この事に当てはまる行動は「イ」の記述なので「イ」が正しい解答になります。

B パブロフのレスポンデント条件付けは「古典的条件付け」とも呼ばれます。条件反射の中に中性刺激が加わることにより出てくる反射のことでレモンを見ただけで唾液が出てくる等がそれに当たります。よって答えは「ア」が正しいです。

C バンデューラの観察学習は「人は誰かに指導されなくても自分の目で見たものを取り入れ学習する」というもので問題文では「ウ」がそれに当たります。

D スキナーのオペラント条件付けとは、自発的な行動に強化因子を付けることにより行動がより強化されるというものです。問題文では「エ」がそれに当たります。

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03

正解は【2】です。

A:イ
ドイツの心理学者ケーラーがチンパンジーを用いて実験を行い導き出した学習理論です。
置かれた状況下で、試行錯誤するのではなく、じっと見通しを持って考える(洞察する)ことで答えを導き出すことをいいます。

B:ア
「パブロフの犬」とよく言われ、「古典的条件づけ」とも言われています。無条件反射の中に、中性刺激を好子や嫌子を混ぜて提示することで、中性刺激と反応が結びつくという実験です。

C:ウ
心理学者バンデューラが提唱した理論です。
子どもが自分の周りの人たちの行動をよく観察し、真似しその行動を学習することに注目しました。

D:エ
オペラント条件付はスキナーが発見した、自発的な行動に対し強化子を与え、その行動が増幅すつるという条件づけです。「道具的条件づけ」ともいいます。

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