保育士の過去問
平成30年(2018年)前期
子どもの保健 問108
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問題
保育士試験 平成30年(2018年)前期 子どもの保健 問108 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文は、感染症とその予防に関する記述である。適切な記述を一つ選びなさい。
- 母親がウイルスによる感染症にかかっている場合、母乳を介して必ず子どもに感染する。
- 幼児がインフルエンザで高熱を出すと、意識障害になりやすい。
- B型肝炎は、出産時に母親から子どもに感染することがある。
- 4種混合ワクチンは、インフルエンザの流行時期には接種を避けなければならない。
- 免疫グロブリンのIgAは、胎盤を通過する。
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この過去問の解説 (3件)
01
1、不適切
ウイルスの中には母乳から子どもへ感染するものもありますが、必ず感染するわけではありません。
2、不適切
幼児の場合、インフルエンザによる高熱が続くと痙攣やインフルエンザ脳症を引き起こすリスクがあります。
これらは予防接種によってリスクを軽減することができます。
3、適切
問題文の通りです。
母親にB型肝炎ウイルスのキャリアがある場合には、子どもの出生時にワクチンを投与することで感染は減らすことができます。
4、不適切
インフルエンザウイルスが流行していても4種混合ワクチンは接種できます。
5、不適切
一般社団法人 日本血液製剤協会ホームページを参考に解説します。
免疫グロブリンにはIgG、IgA、IgM、IgⅮ、IgEの5種類があります。
胎盤を通過するのはIgGで、血液中に最も多く含まれます。
問題文にあるIgAは、人の腸管や気道などの粘膜や初乳に多くあって、局所で細菌やウイルス感染の予防に役立っています。
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02
1.×です。
ほとんどの感染症の場合、授乳が可能です。
むしろ、治療のために飲んでいる薬がある場合は、薬の影響の方が問題になります。
2.×です。
幼児がインフルエンザを発症すると、38度以上の高熱が急に出たり、
痙攣や急性脳症を引き起こす可能性があります。
意識障害を引き起こす場合もありますが、なりやすいわけではありません。
もし、意識障害が出た場合には、すぐに医療機関を受診する必要があります。
3.○です。
B型肝炎のウイルスは、とても感染力が強く、血液や体液を介して感染します。
母親から子どもへは、産道の血液を介して感染する例が多いようです。
4.×です。
4種混合ワクチンは、ジフテリア・破傷風・ポリオ・百日せきを予防するワクチンのことです。
特に、インフルエンザの流行時期に接種を避ける、という指導はありません。
5.×です。
免疫グロブリンは、血液中や体液中にあります。
免疫グロブリンには5種類あり、それぞれ役割が違います。
IgAは、人の腸管、気管などの粘膜や初乳に多くあって、局所で細菌やウイルス感染の予防に役立っています。
(参考:一般社団法人 日本血液製剤協会 HP)
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03
1 × 不適切です。
母乳を介して母子感染するウイルスもありますが、「必ず」ではありません。
2 × 不適切です。
一般的なインフルエンザの症状に加えて、意識障害や5分以上続くけいれんなど現れるとインフルエンザ脳症が起こっている疑いがあります。
3 〇 適切です。
B型肝炎は、出産時に母親から子どもに感染することがあります。
B型肝炎予防措置により、子どもへの感染を 9 割以上防ぐことができます。
4 × 不適切です。
インフルエンザが流行している時期でも4種混合ワクチンの接種は可能です。
5 × 不適切です。
胎盤を通過できるのは、免疫グロブリンIgGです。
免疫グロブリンには、IgG、IgA、IgM、IgD、IgEの5種類があります。
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