保育士の過去問
平成30年（2018年）前期
子どもの保健 問109

解答.３

A.×です。
食物アレルギーは、特定の食物成分がアレルゲンとなるアレルギー反応です。
アレルゲンとなる食物を摂取することで、
アレルギー反応が起こります。
離乳食の開始時期が原因となることはありません。

B.○です。
設問の通りです。

アナフィラキシーは、アレルゲンとなる食物を摂取したときなどに起こる、
急性の全身性アレルギー反応のことです。

・アレルゲンとなる食物の摂取
・虫刺され
・薬物の摂取

の、いずれかにより引き起こされます。
症状としては、蕁麻疹や咳・くしゃみ、吐き気など多岐に渡ります。
重篤な場合（アナフィラキシーショックを引き起こした場合）は、
死に至る場合もありますので、すぐに医師の診察を受ける必要があります。

C.×です。
アレルギーの血液検査で陽性が判明したといっても、
必ずアレルギー症状が起こるわけではありません。
その時の体調など、いろいろと要因が重なってアレルギー反応が起こります。

D.○です。
設問の通りです。

皮膚を通過した異物を取り除くため、lgE抗体が作られますが、
この反応が強く起こると、アトピー性皮膚炎を引き起こす原因になると考えられています。

正解は３です。

Ａ　×　不適切です。
離乳食の早期開始が食物アレルギーの原因になると断言できる根拠はありません。

2019時3月に、厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」が12年ぶりに改定しています。
適切な時期に始めることが大事だと記載されています。

Ｂ　〇　適切です。
乳児期にアナフィラキシーが起きた場合、次の検査までは、原因と思われる物質の摂取は避けます。

Ｃ　×　不適切です。
アレルギー血液検査で陽性が判明した食物を食べても、必ずアレルギー症状が出現するとは限りません。

Ｄ　〇　適切です。
アトピー素因があると、日常生活で接する可能性のある抗原に対して、IgE抗体をつくりやすいです。

解答は３です。

A、×
　食物アレルギーは、アレルゲンとなる食品を摂取することによって引き起こされるものです。
　離乳食を早めに開始したからといって、食物アレルギーの原因になるとは言えません。

B、◯
　問題文の通りです。

C、×
　食物アレルギーは、その原因となる食品を摂取したからといって必ずしも症状がでるわけではありません。
　摂取する量や加工の方法によって症状が出ないこともあります。

Ⅾ、◯
　問題文の通りです。