保育士の過去問
平成30年(2018年)前期
子どもの保健 問107
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問題
保育士試験 平成30年(2018年)前期 子どもの保健 問107 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文は、保健に関わる専門用語の説明である。適切な記述を一つ選びなさい。
- 「トキソプラズマ」とは、ワクチンの一種で、病原体がもつ毒素を処理して、毒素を無害化したものである。
- 「グロブリン」とは、心臓に作用して血圧を上げ、気管支を広げる作用のあるホルモンである。
- 「バイタルサイン」とは、窒息を起こした時に、両手を交差させてのど元をつかむような動作のことである。
- 「ハイムリック法」とは、傷病者の搬送方法の一つである。
- 「トリソミー」とは、染色体異常である染色体が一本多い場合をいう。
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この過去問の解説 (3件)
01
1、不適切
国立感染症研究所ホームページを参考に解説します。
トキソプラズマは寄生原生生物(原虫)により起こされる感染症です。
妊娠中の女性が感染することで起こる先天性トキソプラズマ症では、死産や流産、児に精神遅滞、視力障害、脳性麻痺などの重篤な症状をもたらすことがあります。
2、不適切
グロブリンは血液中に含まれるたんぱく質の一種です。
3、不適切
バイタルサインは「生命兆候」と訳される医療用語です。
具体的には体温や血圧・脈拍・呼吸数など、対象となる患者の状態を知るために必要な要素のことを指します。
4、不適切
ハイムリック法は、気管にものが詰まり窒息しかけている人に対して行う応急処置のことです。
腹部突き上げ法や上腹部圧迫法とも言います。
5、適切
問題文の通りです。
有名なものは21番目の染色体に異常が見られるダウン症候群(21トリソミー)ですが、その他にも18トリソミーや13トリソミーがあります。
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02
1 × 不適切です。
トキソプラズマは多くの動物や鳥が持っている寄生虫の一種です。
ワクチンの1種で、「トキソイド」が、毒素を処理して、毒素を無害化した免疫原性だけを残したものです。
2 × 不適切です。
「グロブリン」は、ホルモンではありません。
グロブリンは水には溶けませんが、希酸・希アルカリまたは中性の塩類には溶ける一群の単純タンパク質の総称です。
3 × 不適切です。
バイタルサインとは、「生命徴候」という意味の医学・医療用語です。
「脈拍」「呼吸」「体温」「血圧」「意識レベル」の5つがバイタルサインの基本です。
4 × 不適切です。
ハイムリック法とは、気道に入った異物を外部から取り除こうと試みる手段のひとつです。
5 〇 適切です。
「トリソミー」とは、染色体異常である染色体が一本多い場合をいいます。
21トリソミー(21番染色体が3本ある状態)はダウン症候群です。
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03
1.×です。
「トキソプラズマ」は、感染症の一種です。
「トキソプラズマ」と呼ばれる原虫によって引き起こされますが、健康な人であれば、ほとんどの人が無症状で治癒します。
2.×です。
「グロブリン」は、生物学用語です。
血液に含まれる、単純タンパク質の総称を言います。
3.×です。
「バイタルサイン」は、人間が生きていることを示す兆候のことです。
呼吸・脈拍・血圧・体温などを測定し、体がどのような状態にあるか判断する材料とします。
4.×です。
「ハイムリック法」は、気管に異物が詰まり窒息が疑われる時に、異物を除去するために行う方法です。
後ろから腹部に手を回し横隔膜を圧迫することで、異物除去に努めます。
「腹部突き上げ法」とも呼ばれます。
5.○です。
設問の通りです。
「トリソミー」は、46本ある染色体の1本が多く、47本になったものです。
染色体異常がある場合、胎児の段階で死亡する例がほとんどですが、出生する場合もあります。
有名なものに、ダウン症候群に見られる「21番染色体トリソミー」があります。
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