保育士の過去問
平成30年(2018年)前期
保育実習理論 問153

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問題

保育士試験 平成30年(2018年)前期 保育実習理論 問153 (訂正依頼・報告はこちら)

次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
保育所に勤務している保育士Yさんは、保育所の自己評価を具体的に展開していく方法のうち、「保育所における自己評価ガイドライン」( 厚生労働省、平成21年3月 )に示されている「既存の評価項目を利用して振り返る方法」について考えている。

【設問】
次の文のうち、既存の評価項目を利用して振り返る際の効果や留意事項について、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  保育士が個々に評価をし、職員間で相互にすり合わせていく過程で、自らの保育実践とその保育所のあり方をより客観的に振り返る視点が涵養される。
B  保育士が評価項目に沿って自身の保育実践を振り返り、記述するので、保育所全体の取り組みに関する評価には寄与しない。
C  既存の評価項目を使用するため、各園が評価をする上で弊害はない。
D  評価項目の日常的な見直しや、評価の根拠となった事例等を語り合うことなどが必要である。
  • ( A )○  ( B )○  ( C )○  ( D )×
  • ( A )○  ( B )×  ( C )○  ( D )○
  • ( A )○  ( B )×  ( C )×  ( D )○
  • ( A )×  ( B )○  ( C )○  ( D )×
  • ( A )×  ( B )○  ( C )×  ( D )○

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は3です。

A:保育所における自己評価ガイドラインには「個々の評価を相互にすり合わせていく過程で、自らの保育実践とその保育所の保育のあり方をより客観的に振り返る視点が涵養されます」と記載されています。

B:「個々の保育士等の自己評価の結果を保育所の評価としていく過程に重点を置いています」と記載されています。

C:「この方法では、既存の評価項目を使用することによる弊害も危惧されます」と記載されています。評価項目だけを振り返るのではなく、自ら作成した保育計画をに基づいて振り返ることが大切です。

D:「評価項目の不断の見直しや、評価の根拠となった事例等を語り合うことなどが必要です」と記載されています。定期的に自己評価を行い、評価項目自体の改善も必要です。

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02

正解は3です。

「保育所における自己評価ガイドライン」は、2020年に改定されています。

改訂版には、「既存の評価項目を利用して振り返る方法」の記載はありません。

A 〇 適切です。
保育士が個々に評価をし、職員間で相互にすり合わせていく過程で、自らの保育実践とその保育所のあり方をより客観的に振り返る視点が涵養されます。

B × 不適切です。
自己評価が保育所全体の取り組みに関与する評価には寄与しないというのは不適切です。個々の評価を相互にすり合わせていく過程で、自らの保育実践とその保育所 の保育のあり方をより客観的に振り返る視点が涵養されます。

また、保育士等が、保育所全体の取組に目を向けてより包括的な評価が可能になります。

C × 不適切です。
既存の評価項目を使用することによる弊害も危惧されます。
このため、評価項目の不断の見直しや、評価の根拠と なった事例等を語り合うことなどが必要です。

D 〇 適切です。
評価項目の日常的な見直しや、評価の根拠となった事例等を語り合うことなどが必要です。

参考になった数3

03

解答.3

「保育所における自己評価ガイドライン」の、
平成21年3月版に、記載があります。

2020年に、改定されていますが、改訂版には、項目としての記載はなくなっています。

A.○です。
ガイドラインには、
「個々の評価を相互にすり合わせていく過程で、
自らの保育実践とその保育所 の保育のあり方を
より客観的に振り返る視点が涵養されます」
と、記載があります。

B.×です。
「個々の保育士等の自己評価の結果を
保育所の評価としていく過程に重点を置いています。」
と、記載があります。

C.×です。
「既存の評価項目を使用することによる弊害も危惧さ れます。」
と、記載があります。
評価項目の見直しや、評価の根拠となった事例等を語り合うことで、
既存の評価項目にとらわれずに、振り返ることが大切です。

D.○です。
「評価項目の不断の見直しや、評価の根拠と なった事例等を語り合うことなどが必要です。」
と、記載があります。

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