保育士の過去問
平成30年(2018年)後期
社会的養護 問40
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問題
保育士試験 平成30年(2018年)後期 社会的養護 問40 (訂正依頼・報告はこちら)
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
Qちゃん( 7歳女児)の父親は、半年前に別の女性と暮らすために家を出て行った。その後、母親は精神的に不安定になり、Qちゃんの養育を全くしなくなった。異変に気づいた近隣の人からの児童相談所への通報により、Qちゃんは一時保護となった。母親によれば、夫とは現在離婚調停中である。母親はQちゃんを養育する意思があるものの、就労経験がないため、今後の2人の生活に不安をもっている。
【設問】
次のうち、この時点におけるQちゃんに対する児童相談所の援助指針に関する計画の作成において、最も不適切な記述を一つ選びなさい。
【事例】
Qちゃん( 7歳女児)の父親は、半年前に別の女性と暮らすために家を出て行った。その後、母親は精神的に不安定になり、Qちゃんの養育を全くしなくなった。異変に気づいた近隣の人からの児童相談所への通報により、Qちゃんは一時保護となった。母親によれば、夫とは現在離婚調停中である。母親はQちゃんを養育する意思があるものの、就労経験がないため、今後の2人の生活に不安をもっている。
【設問】
次のうち、この時点におけるQちゃんに対する児童相談所の援助指針に関する計画の作成において、最も不適切な記述を一つ選びなさい。
- 実父または実母による養育
- 児童養護施設への入所
- 母子生活支援施設への入所
- 養育里親への委託
- 特別養子縁組
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この過去問の解説 (3件)
01
1 . 適切です。
実親による養育は、援助指針として適切です。
2 . 適切です。
「児童養護施設」とは、保護者のいない児童や虐待されている児童、
その他、環境上養護を要する児童を入所させ、養護し、
相談・自立のための援助を行う施設です。
3 . 適切です。
「母子生活支援施設」とは、母子家庭の母子を保護し、自立の促進のために
生活を支援し、相談・援助を行う施設です。
4 . 適切です。
「養育里親」とは、何らかの事情により実親と暮らすことのできない子どもを、
一定期間、養子縁組を目的とせずに、預かって養育する里親です。
原則として、満18 歳までの子が対象です。
5 . 不適切です。
「特別養子縁組」とは、子どもの福祉の増進を図るために、
養子となる子どもと実親の法的な親子関係を解消し、
実の子と同じ、親子関係を結ぶ制度です。
成立には、実父母の同意がなければいけません。
今回のケースでは、母親にはQちゃんを養育する意思があるため、
特別養子縁組は援助指針として不適切です。
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02
1 ○ 適切です。
2 ○ 適切です。
3 ○ 適切です。
4 ○ 適切です。
5 × 不適切です。
特別養子縁組では実の親子関係が解消され、戸籍上も里親との間に新たに親子関係が生まれ、実子として記載されます。母親にQちゃんを養育する意思があるので特別養子縁組は適用できません。
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03
厚生労働省による『特別養子縁組』に対する説明には下記の記述があります。
『「特別養子縁組」とは、子どもの福祉の増進を図るために、養子となるお子さんの実親(生みの親)との法的な親子関係を解消し、実の子と同じ親子関係を結ぶ制度です。』
事例の母親にはQちゃんを養育する意思があるとのことなので、この場合は特別養子縁組を計画することは不適切です。
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