保育士の過去問
平成30年(2018年)後期
保育の心理学 問91

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

保育士試験 平成30年(2018年)後期 保育の心理学 問91 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文は、ある発達理論に関する記述である。( A )〜( E )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。

教育と心的機能の発達の相互作用に関する理論の中で、( A )は、2つの発達水準を区別することができると提唱した。すなわち、問題解決の場面で子どもが自力で解決できる既に( B )水準と、大人の援助や指導によって解決が可能となる( C )水準である。この2つの発達水準の差の範囲を( D )と呼んだ。( E )はこの範囲に対してなされなければ子どもの発達に貢献できないし、また、教育は( D )をつくりだすように配慮しなければならない。

【語群】
ア:キャンポス(Campos, J.J.)  イ:ヴィゴツキー(Vygotsky, L.S.)
ウ:成熟しつつある  エ:完成した
オ:誘導的働きかけ  カ:発達の最近接領域
キ:教育的働きかけ  ク:固有の知識領域
  • A:ア  B:ウ  C:エ  D:カ  E:オ
  • A:ア  B:ウ  C:エ  D:ク  E:オ
  • A:イ  B:ウ  C:エ  D:カ  E:オ
  • A:イ  B:エ  C:ウ  D:カ  E:キ
  • A:イ  B:エ  C:ウ  D:ク  E:キ

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

正解は4です。

ヴィゴツキー(Vygotsky, L.S.)の”発達の最近接領域”についての記述です。

教育と心的機能の発達の相互作用に関する理論の中で、(A :ヴィゴツキー(Vygotsky, L.S.))は、2つの発達水準を区別することができると提唱した。すなわち、問題解決の場面で子どもが自力で解決できる既に(B エ:完成した)水準と、大人の援助や指導によって解決が可能となる(C :成熟しつつある)水準である。この2つの発達水準の差の範囲を(D :発達の最近接領域 )と呼んだ。(E キ:教育的働きかけ)はこの範囲に対してなされなければ子どもの発達に貢献できないし、また、教育は(D :発達の最近接領域)をつくりだすように配慮しなければならない。

参考になった数24

02

正解は4です。

ヴィゴツキーは子どもの発達において自力で問題解決できる水準と周囲の援助や協力によって初めて解決できる水準とに分類しました。
この発達水準の間を「発達の最近接領域」と呼びます。
大人がこの領域に上手に働きかけることにより精神機能が大人との関わりでできていたこと(精神間機能)から自分だけでできる(精神内機能)へと転化するとしました。

参考になった数4

03

正解は 4 です。

教育と心的機能の発達の相互作用に関する理論の中で、(A イ:ヴィゴツキー(Vygotsky, L.S.) )は、2つの発達水準を区別することができると提唱した。すなわち、問題解決の場面で子どもが自力で解決できる既に(B エ:完成した )水準と、大人の援助や指導によって解決が可能となる(C ウ:成熟しつつある )水準である。この2つの発達水準の差の範囲を(D カ:発達の最近接領域 )と呼んだ。(E キ:教育的働きかけ )はこの範囲に対してなされなければ子どもの発達に貢献できないし、また、教育は(D カ:教育的働きかけ )をつくりだすように配慮しなければならない。

参考になった数3