保育士の過去問
平成30年(2018年)後期
保育実習理論 問155

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問題

保育士試験 平成30年(2018年)後期 保育実習理論 問155 (訂正依頼・報告はこちら)

次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
実習生Nさんは、児童養護施設において実習を行っている。実習開始から1週間、小学校低学年のR君に「こっちくるな」「あっちいけ」といった言葉を毎日のように投げかけられた。Nさんは、どうしてよいか困り、この状況を改善したいと考えている。

【設問】
次のうち、Nさんのとるべき対応として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  実習先施設の実習指導者からスーパービジョンを受ける。
B  授業で学んだ子どもの発達や、要保護児童の特徴について振り返る。
C  R君の言動の背景をアセスメントする。
D  R君との対応における自身の言動やその背景を振り返るなど、Nさん自身の自己覚知を行う。
  • ○  ○  ○  ○
  • ○  ×  ○  ○
  • ○  ×  ×  ○
  • ×  ○  ×  ×
  • ×  ×  ○  ×

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この過去問の解説 (3件)

01

答えは1です。

Aは適切です。
スーパービジョンとは、専門職の人が自らの技術を向上させ、さらに成長するべく専門家(この場合は施設長や管理者、教育担当者など)の指示・教育・指導を受けることを言います。

Bは適切です。
実習においては、児童養護施設に入所する子どもたちの心理的な特徴(例えば愛着障害による試し行動や、被虐待児にみられる虐待的人間関係の再現性など)について授業の内容を振り返り、十分に理解する必要があります。

Cは適切です。
保育・福祉の現場においてアセスメントとは、利用者に関する情報を収集し、問題となっていることがらを解決するために分析していくことです。R君がなぜそのような言動をとるのかアセスメントし、問題解決をしていく必要があります。

Dは適切です。
自己覚知とは、援助者が自らの価値観や性格、考えなどを知ることです。それによって、自分の感情に左右されずに援助者へ適切なサービスを提供することができます。

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02

正解は1番です。
保育実習は「学びの場」です。どんな経験も「反省点を次にどう活かすか」を考え、実践していくことが大切です。

A  適切です。
実習先施設の実習指導者からスーパービジョンを受けます。
スーパービジョンとは、「適切な助言や指導を受ける」という意味です。

B  適切です。
授業で学んだ子どもの発達や、要保護児童の特徴について振り返ります。

C  適切です。
R君の言動の背景をアセスメントします。
「アセスメント」とは、ある事象を客観的に評価することを言います。

D  適切です。
R君との対応における自身の言動やその背景を振り返るなど、Nさん自身の自己覚知を行います。
「自己覚知」とは、援助を受ける人に対して偏見などの先入観や思い込みなどを持って援助をしないように自分自身の考え方などをしっかりと考え、理解しておくこととされています。

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03

正解は1です。

A ○ 適切です。
スーパービジョンとは熟練の指導者が個別の職員の指導をすることです。

B ○ 適切です。
自分が学んだことをからこの状況に対応するヒントを見つけることができます。

C ○ 適切です。
R君の言動の背景に何があるのか、情報を収集し、分析することを「アセスメント」といいます。
問題解決に導くための方法の一つです。

D ○ 適切です。
自分の対応が適切だったか、自分自身の考え方、価値観を再度見直すことが大切です。

参考になった数1