保育士の過去問
平成31年(2019年)前期
保育原理 問8

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問題

保育士試験 平成31年(2019年)前期 保育原理 問8 (訂正依頼・報告はこちら)

次の【Ⅰ群】の記述と、【Ⅱ群】の人名を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【Ⅰ群】
A  スイスの心理学者で、子どもと大人の思考構造の違いを研究し、子どもの思考の特徴として、自己中心性に基づく見方や考え方をあげた。
B  アメリカの哲学者、教育思想家で、主著『学校と社会』(1899年)において、子どもを中心とする教育への変革の必要性をコペルニクスにたとえて主張した。
C  アメリカの婦人宣教師で、神戸の頌栄幼稚園、頌栄保姆伝習所の創立者となり、フレーベル保育理論の普及に力を注いだ。
D  アメリカの進歩主義的保育を代表する指導者で、形式化したフレーベル主義を批判し、のちに自身の名前が付けられる大型積み木を考案した。

【Ⅱ群】
ア ピアジェ(Piaget, J.)
イ デューイ(Dewey, J.)
ウ ハウ(Howe, A.L.)
エ ヒル(Hill, P.S.)
オ エリクソン(Erikson, E.H.)
  • ( A )ア  ( B )イ  ( C )ウ  ( D )エ
  • ( A )ア  ( B )イ  ( C )エ  ( D )ウ
  • ( A )ア  ( B )ウ  ( C )エ  ( D )オ
  • ( A )オ  ( B )イ  ( C )ウ  ( D )エ
  • ( A )オ  ( B )ウ  ( C )エ  ( D )ア

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は1番です。

A  ピアジェは、スイスの心理学者で、子どもと大人の思考構造の違いを研究し、子どもの思考の特徴として、自己中心性に基づく見方や考え方をあげました。

B  デューイ(アメリカの哲学者)は、教育思想家で、主著『学校と社会』(1899年)において、子どもを中心とする教育への変革の必要性をコペルニクスにたとえて主張しました。

C  ハウは、アメリカの婦人宣教師で、神戸の頌栄幼稚園、頌栄保姆伝習所の創立者となり、フレーベル保育理論の普及に力を注ぎました。

D  ヒルは、アメリカの進歩主義的保育を代表する指導者で、形式化したフレーベル主義を批判し、のちに自身の名前が付けられる大型積み木を考案しました。

オのエリクソンは人間の一生を「ライフサイクル」と捉え、精神発達の過程を8つの段階に分けるとともに、各段階にある課題を克服することで精神的発達を遂げるとして理論化しました。

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02

答えは1です。

A(ア)…ピアジェはスイスの心理学者です。子どもの思考の発達段階を4つに分けた発達段階説を説きました。その段階のひとつ、「前操作期」では、「物事を自分の視点からしか見ることができず、他者の視点を理解できない「自己中心性」という特徴をあげました。

B(イ)…デューイはアメリカ合衆国の哲学者です。彼の著書『学校と社会』では、コペルニクスによって天体の中心が太陽に移されたことえを例に上げ、これからの教育は児童が中心となるべきと説きました。

C(ウ)…ハウはアメリカの宣教師です。明治20年に来日し、2年後に頌栄幼稚園、頌栄保姆伝習所を設立しました。そこでは、フレーベルの理論に基づいた保育が展開されました。

D(エ)…ヒルはアメリカの女性教育家です。彼女はフレーベル主義の教育の弊害を指摘し、その克服を目指しました。後に彼女の名前がついた「ヒル積み木」という大型の積み木を考案しました。

オ…エリクソンは、アメリカ合衆国の心理学者です。エリクソンは発達段階を8つに区分しのそれぞれの段階に乗り越えるべき発達課題と、それが達成できない場合の心理的危機をまとめました。

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03

正解は1です。

A ア 
ピアジェはスイスの発達心理学者です。
段階的発達を唱え、成人に達する前に4つの段階を経るとしました。

B イ 
デューイはシカゴ大学の主任教授として教鞭をとりながら、同大学に実験学校を設立しました。
「学校と社会」「子どもとカリキュラム」などを記しました。

C ウ 
ハウはアメリカの宣教師でフレーベルの理論に基づづき、教育遊具(恩物)の指導や幼児の詩を紹介しました。

D エ 
ヒルはアメリカの女性教育家で、1890年代、保守的なフレーベル主義を批判し、 進歩主義として幼稚園改革を行しました。

オのエリクソンはフロイトの精神分析に基づき、アイデンティティの概念を中核とした発達段階である心理、社会的発達理論を提唱しました。

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