保育士の過去問
平成31年(2019年)前期
保育の心理学 問89

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問題

保育士試験 平成31年(2019年)前期 保育の心理学 問89 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文は、乳児期の視覚の発達に関する記述である。適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  新生児の視力では、周囲はぼんやりとしている。また焦点距離は20cm程度で、抱っこされたときには相手の顔がよく見える。
B  最初のうちは、あおむけの姿勢の目の前で、がらがらを左右や上下方向に動かすと線として追視し、支え座りができる5か月頃には、円を描いて動くがらがらをなめらかに追視する。
C  生後1か月頃には、単色の単純な刺激と、同心円模様、新聞の一部、顔の絵といった複雑な刺激を対にして見せられると、より複雑な刺激、特に顔図形を好んで注視する。
D  生後4か月頃には、青、緑、黄、赤をそれぞれ異なる色として識別するようになる。
  • ( A )○  ( B )○  ( C )×  ( D )○
  • ( A )○  ( B )×  ( C )○  ( D )×
  • ( A )×  ( B )○  ( C )×  ( D )○
  • ( A )×  ( B )○  ( C )×  ( D )×
  • ( A )×  ( B )×  ( C )○  ( D )×

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は1番です。

A 〇 適切です。
乳児は、眼軸が未発達のため遠視ですが、成長とともに正視に近づきます。

B 〇 適切です。
動くものを目で追うのは、水平方向は生後6週ごろ、垂直方向は3か月ごろと言われています。

C × 不適切です。
ファンツ(1965)が心理学実験の『選好注視法』では、生後1週以内の新生児に対して実験しています。生後1か月以前も、複雑なパターン化された図形を好み、中でも「人の顔」に似せた図形をより長く注視するため、不適切です。

D 〇 適切です。
生後1,2か月のころは、普通光より着色光を追います。

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02

Aの記述は○です。適切な記述です。
新生児の目の焦点距離は顔から16~24cm、認識する色は黒、白、グレーです。生後1週間経つと、早くも動きに反応し、親の顔をじっと見るようになります。

Bの記述は○です。適切な記述です。
生後5〜6ヶ月頃になると腰がすわってきて、支えながらお座りができるようのなってきます。

Cの記述は×です。不適切な記述です。
新生児に対して顔の絵と目や鼻などのパーツの配置がめちゃくちゃな絵を見せたところ、新生児は顔の絵のほうをに反応を示しじっと目で追ったという研究結果があります。

Dの記述は○です。適切な記述です。
生まれたばかりのころは、黒、白、グレーといった認識で色の違いの認識の力はありませんが、生後2カ月頃には赤と緑、生後4カ月頃には青と黄色が認識できるようになってきます。淡い色は認識するのが難しいようで、濃いはっきりとした色に反応します。


よって正解の組み合わせは1となります。

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03

正解は1です。

A 〇 適切です。
生まれてすぐは、ぼやっとした影で認識していて、色の区別もまだつきません。1週間ぐらいするとパパやママの顔を認識できるようになってきます。

B 〇 適切です。
5か月頃には、両目を連動させて焦点を定めることを習得し、物の形もぼんやりと分かってきます。

C × 不適切です。
生後1~2ヶ月にかけて徐々に物や色を認識できるようになっていきます。 また動くものを目で追う「追視」が徐々に出来るようになります。おもちゃを左右に動かして目で追わせたりする遊びなどで発達に刺激を与えるのが良いとされています。

D 〇 適切です。
色は最初に「赤」を認識できる様になりその後はっきりした原色からその他の色も段々分かる様になっていきます。

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