保育士の過去問
平成31年(2019年)前期
保育実習理論 問153
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問題
保育士試験 平成31年(2019年)前期 保育実習理論 問153 (訂正依頼・報告はこちら)
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
児童発達支援センターで実習をしているUさん(学生、女性)は、軽度の知的障害がある子どもたちのクラスに配属された。子どもたちと音楽にあわせて体を動かす活動をしている際、Yちゃん(5歳、女児)が突然Iくん(5歳、男児)の頭を強くたたき始めた。
【設問】
次の文のうち、実習生UさんのYちゃんへの対応として、最も適切な記述を一つ選びなさい。
【事例】
児童発達支援センターで実習をしているUさん(学生、女性)は、軽度の知的障害がある子どもたちのクラスに配属された。子どもたちと音楽にあわせて体を動かす活動をしている際、Yちゃん(5歳、女児)が突然Iくん(5歳、男児)の頭を強くたたき始めた。
【設問】
次の文のうち、実習生UさんのYちゃんへの対応として、最も適切な記述を一つ選びなさい。
- Yちゃんをさらに興奮させないように、そのまま様子を見る。
- Iくんの被害を食い止めるために、「私を代わりにたたいて」と伝え、気が済むまでたたかせる。
- Yちゃんのたたく行為を制止し、興奮を静めるように努め、興奮が収まった後にYちゃんと一緒に振り返りをする。
- Yちゃんのたたく行為を制止し、大きな声で叱り、何が悪かったかを説明させる。
- Yちゃんのおしりを軽く1回たたき、たたかれると嫌な気持ちになることを伝える。
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この過去問の解説 (3件)
01
1 × 不適切です。
そのまま様子をみるのではなく、Iくんの頭をたたくことをとめます。
2 × 不適切です。
たたくこと自体は、よくないことです。
Iくんではなく保育士が代わりになることは、適切な対応ではありません。
3 〇 適切です。
Yちゃんのたたく行為を制止し、興奮を静めるように努め、興奮が収まった後にYちゃんと一緒に振り返りをします。
4 × 不適切です。
子どもに対して、保育者が大きな声で叱ることは、適切な対応ではありません。
5 × 不適切です。
保育者が叩くことは、叱ることとは違い、適切な対応ではありません。
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02
1 不適切です。そのまま様子を見ることで、Iくんが怪我をしてしまうおそれもあります。叩くことは暴力であり、望ましい行動ではないのですぐに制止します。
2 不適切です。「叩く」という行動が良くないので、減らしていかなければなりません。「叩く」対象を代えるのではなく、別の方法で、落ち着かせるようにするのが望ましいです。
3 適切です。Yちゃんのたたく行為を制止し、興奮を静めるように努め、興奮が収まった後にYちゃんと一緒に振り返りをすることが大切です。
4 不適切です。Yちゃんは悪気があってIくんを叩いたのではありません。保育者がきつく叱ることにより、Yちゃんが恐怖心を抱く可能性もあります。
5 不適切です。保育者が子どもを叩くのはよくありません。
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03
1:×
「興奮させないよう」努めることは大切ですが、頭をたたくことは制止する必要があります。
2:×
Iくんを守る姿勢は必要ですが、保育士が代わりになるのでは、Yちゃんは望ましい行動や人とのかかわり方を学ぶ機会を逸することになります。
3:〇
興奮状態では話をすることが難しいので、落ち着くまで待ちます。その際は、放っておくのではなく見守るようにします。
4:×
大きな声で威嚇するのでは子どもは何も学べません。また、軽度であれ知的障害児であることを考慮すれば、一方的に叱ったうえで説明させることが適切だとは思えません。
5:×
たたかれたという事実、それによって生じる不快感や恐怖心しか残らず、そのことから何が悪かったのか理解することはできないでしょう。
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