保育士の過去問
令和元年(2019年)後期
保育原理 問11

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問題

保育士試験 令和元年(2019年)後期 保育原理 問11 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文のうち、レッジョ・エミリアの保育・教育実践に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  フランスの都市レッジョ・エミリアの保育・教育実践は、その学校建築設計の特徴として、食育ができる「食堂」と、表現活動の拠点となる「アトリエ」があげられる。
B  「アトリエリスタ(芸術教師)」が配置されていることは、レッジョ・エミリアの保育・教育実践の特徴の一つである。
C  「ドキュメンテーション(子どもの日々の活動や学びの記録)」は、レッジョ・エミリアの保育・教育実践の特徴の一つである。
D  レッジョ・エミリアの保育・教育実践の考え方を支えてきたのは、教師であり思想家であるルドルフ・シュタイナー(Steiner, R.)である。
  • A:○  B:○  C:○  D:×
  • A:○  B:×  C:○  D:○
  • A:×  B:○  C:○  D:×
  • A:×  B:○  C:×  D:○
  • A:×  B:×  C:×  D:○

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は3です。

A × 不適切です。
レッジョ・エミリアの保育・教育は、フランスではなくイタリアで実施されました。

B 〇 適切です。
「アトリエリスタ(芸術教師)」が配置されていることは、レッジョ・エミリアの保育・教育実践の特徴の一つです。

C 〇 適切です。
「ドキュメンテーション(子どもの日々の活動や学びの記録)」は、レッジョ・エミリアの保育・教育実践の特徴の一つです。

他にも、プロジェクト学習や親の役割などがあります。

D × 不適切です。
レッジョ・エミリア保育実践創始者の一人として、社会心理学者、教育哲学者のローリス・マラグッツィがあげられます。
ルドルフ・シュタイナーによる教育は、シュタイナー教育です。

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02

Aの記述は×です。不適切な記述です。
レッジョ・エミリア教育は、フランスではなく、北イタリア・ロマーニャ州にある人口17万人の小都市「レッジョ・エミリア」で、誕生しました。

Bの記述は○です。適切な記述です。
レッジョ・エミリア教育におけるアトリエスタは、美術ないし音楽の専門家として子どもたちの創作活動を手伝います。教育学の知識も持ち合わせていることが望まれます。

Cの記述は○です。適切な記述です。
レッジョ・エミリア教育では、子どもたちが活動する様子は文字や写真・動画によって記録されます。これをドキュメンテーションといい、パネルとしてまとめられ、誰もが見られる場所に展示されます。子どもがそれを見て、自分たちの活動を振り返り、次の活動に生かしていきます。

Dの記述は×です。不適切な記述です。
第二次世界大戦後、イタリアのレッジョ・エミリア市は半壊し、市民は町の再建をスタートしました。そして市民の手によって幼稚園の建設が始まり、そんな市民運動に感銘を受けたローリス・マラグッツィという人物がその教育活動に尽力し、「レッジョ・エミリア教育」が確立されていきました。


よって正解の組み合わせは3となります。

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03

正解は1です。

A レッジョ・エミリアはフランスではなく、イタリアの都市です。

B 適切です。

C 適切です。

D レッジョ・エミリアの保育、教育の創始者は地元の教員でもあった心理学者ローリス・マラグッツィ
です。

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