保育士の過去問
令和元年(2019年)後期
保育の心理学 問96

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問題

保育士試験 令和元年(2019年)後期 保育の心理学 問96 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文は、親のうつ病についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  出産の可能性がある年齢の女性において、うつ病の発症率は2%以下である。
B  親がうつ病の子どもは、そうでない子どもに比べて、気分障害やその他の精神的な問題や機能障害が少なくとも3倍以上生じやすくなる。
C  低出生体重児の出生や、NICU 入室などによる長期の母子分離は、産後うつ病の危険因子ではない。
D  父親のうつ病が、子どもの社会・情緒的発達に影響を与えるとの証拠や研究はない。
  • A:○  B:○  C:○  D:○
  • A:○  B:○  C:×  D:○
  • A:×  B:○  C:○  D:×
  • A:×  B:○  C:×  D:×
  • A:×  B:×  C:×  D:×

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この過去問の解説 (3件)

01

正解はA:×  B:○  C:×  D:×です。

A 出産の前後は自身の身体の変化などに対し気持ちが追いつかなかったり、慣れない育児に対する疲れから情緒不安定になったりしやすい時期です。そのため、うつ病の発症率も通常より高くなる傾向があります。

B 適切です。親のうつ病は子どもの情緒に影響を与えるため、その子どもが気分障害やその他の精神的な問題や機能障害を抱えやすくなります。

C 低出生体重児の出生や、NICU 入室などによる長期の母子分離により、母親が不安になり産後うつ病を発症しやすくなります。

D 父親・母親と関係なく養育者の精神疾患は子どもに影響を与える要因になります。

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02

正解は【A:×  B:○  C:×  D:×】です。

A・・・✖

出産の前後は特にうつ病になりやすく

そのため発症率も高くなっています。

B・・・〇

親が精神疾患をもつ子どもは

家庭環境などにより自身も精神的問題を

抱えることが多くなっています。

C・・・✖

出産後直後からの長期分離は母親の

不安因子になり、産後うつへの

危険因子の一つとなる可能性があります。

D・・・✖

父親・母親に限らず親の精神疾患が

子どもへの影響を与える可能性があります。

参考になった数12

03

Aの記述は×です。不適切な記述です。

女性は出産によって、身体的、精神的、社会的な大きな変化を経験します。このことにより産後うつ等の兆候が現れる確率が大きい時期となります。

Bの記述は○です。適切な記述です。

親がうつ病を患う場合、その家庭環境などの影響から、子どもも精神的な問題や機能的な障害を抱えてしまう割合が増えます。

Cの記述は×です。不適切な記述です。

出生直後からの長期の母子分離は、母親の心の負担となり、産後うつの危険因子となる可能性があり、継続したメンタルヘルスケアが必要となります。

Dの記述は×です。不適切な記述です。

父親、母親問わず、両親の精神疾患は、子どもに影響を与えることがあります。

よって正解の組み合わせはA:×  B:○  C:×  D:×となります。

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