保育士の過去問
令和元年(2019年)後期
保育の心理学 問97

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問題

保育士試験 令和元年(2019年)後期 保育の心理学 問97 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文は、夫婦間葛藤と離婚についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  夫婦間葛藤は、さまざまな領域に及ぶ子どもたちの情緒行動の問題と関連している。
B  親が離婚した子どもは、していない子どもに比べて、行動の問題、学業不振、仲間関係の問題などを含むさまざまな否定的影響を経験するが、それらが成人まで持続することはまれである。
C  夫婦間葛藤が激しい場合、離婚しても子どもの情緒的安定はあまり変化しないか、穏やかな改善がみられることが多い。
D  母親との別居後に父親(反社会的でない父親)が、子どもにより多く関わると、子どもの社会・情緒的発達にネガティブな影響が生じる。
  • A:○  B:○  C:○  D:○
  • A:○  B:○  C:×  D:×
  • A:○  B:×  C:○  D:×
  • A:×  B:○  C:×  D:○
  • A:×  B:×  C:×  D:×

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は3です。

A 適切です。夫婦間葛藤など夫婦間の問題は子どもに影響を与え、それが長引くと子どもが情緒不安定になるなどの問題が生じます。

B 親が離婚した子どもは、していない子どもに比べて、行動の問題、学業不振、仲間関係の問題などを含むさまざまな否定的影響を経験し、それが成人以降も続く可能性があります。

C 適切です。両親の離婚後の環境の変化により、子どもの心身の状態も安定する可能性があります。

D  母親と別居した後でも父親(反社会的でない父親)が、子どもにより多く関わることにより、子どもの社会・情緒的発達に前向きな成長が見られるようになります。

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02

Aの記述は○です。
両親の夫婦間の葛藤は、子どものメンタルヘルスに影響を及ぼす可能性が大きくあります。

Bの記述は×です。
両親の離婚が子どもの精神面に与える否定的影響は大きく、中にはその否定的影響が成年後まで続くこともあります。

Cの記述は○です。
日常的に両親の夫婦間葛藤が激しく子どもがその葛藤にさらされている場合は、離婚しても子どもの情緒の変化はないか、穏やかに改善がみられることもあります。

Dの記述は×です。
別離前の親子関係にもよりますが、別離後母親によって育てられている子どもも、離れた父親との関わりが持てることで、両親の離婚を前向き捉え成長していくことができるような場合もあります。

よって正解の組み合わせは3となります。

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03

正解は【2】です。

A・・・〇
夫婦間の問題は子どもも敏感に察知します。
そのため情緒面への影響が考えられます。

B・・・✖
否定的影響は期間に限らず
成人以降にも影響をもたらすこともあります。

C・・・〇
情緒不安定の原因や離婚後の環境によって
情緒的安定の程度も変わるといえます。

D・・・✖
父親・母親に限らず
子どもへの接し方により子どもの
社会・情緒的発達具合は変わります。

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