保育士の過去問
令和元年(2019年)後期
保育実習理論 問144
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
保育士試験 令和元年(2019年)後期 保育実習理論 問144 (訂正依頼・報告はこちら)
次の【Ⅰ群】の人物名と【Ⅱ群】の用語および【Ⅲ群】の用語の解説を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】
ア ケロッグ(Kellogg, R.)
イ リュケ(Luquet, G.H.)
ウ ローエンフェルド(Lowenfeld, V.)
【Ⅱ群】
カ 視覚型と触覚型
キ 知的リアリズム
ク マンダラ
【Ⅲ群】
サ 子どもは見えたものではなく、知っていることを描く。
シ 個に応じた指導の必要性を、創造活動のタイプから説いた。
ス 世界各地の子どもの絵に見られる基本形である。
【Ⅰ群】
ア ケロッグ(Kellogg, R.)
イ リュケ(Luquet, G.H.)
ウ ローエンフェルド(Lowenfeld, V.)
【Ⅱ群】
カ 視覚型と触覚型
キ 知的リアリズム
ク マンダラ
【Ⅲ群】
サ 子どもは見えたものではなく、知っていることを描く。
シ 個に応じた指導の必要性を、創造活動のタイプから説いた。
ス 世界各地の子どもの絵に見られる基本形である。
- Ⅰ群:ア Ⅱ群:カ Ⅲ群:ス
- Ⅰ群:イ Ⅱ群:カ Ⅲ群:サ
- Ⅰ群:イ Ⅱ群:キ Ⅲ群:サ
- Ⅰ群:ウ Ⅱ群:キ Ⅲ群:シ
- Ⅰ群:ウ Ⅱ群:ク Ⅲ群:シ
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
幼児の描画活動の研究で有名です。
ケロッグによるとスクリブル(幼児の殴り書き)には20種類の型があり、その殴り描きの次には6個の図式へと進み、図式の組み合わせ・集合体から絵画的な描画表現へ進むとのべています。
イのリュケ(Luquet, G.H.)は、子どもの描画に、「偶然の写実性」「出来損ないの写実性」「知的リアリズム」「視覚的リアリズム」という4つの段階があると考えました。
知的リアリズムの段階とは、子どもは、絵に描かれるものの特性は細部に至るまで全部描きもうとし、その対象について知っていることは、たとえ子どもの目に見えていなくても、全て描こうとする時期のことです。
ウのローエンフェルド(Lowenfeld, V.)は、子どもの創造活動に見られる創造性から発達段階を研究し 、自己表現の最初の段階(なぐりがきの段階2~4歳)、再現の最初の試み(様式化前の段階4~7歳)、形態概念の成立(様式化の段階7~9歳)、 写実的傾向の芽生え(ギャング・エイジ9~11歳)の4つの段階があると考えました。
よって正解の正しい組み合わせは3となります。
参考になった数27
この解説の修正を提案する
02
・リュケは、子どもの”見えたものではなく、知っていることを描く”行為を「知的リアリズム」と名づけました。
・ケロッグは子どもの描く線に着目して20種類の基本的スクリブルを区別して、その組み合わせによって描画やデザインが構成されると唱えました。
・ローエンフェルドは弱視の子どもと健常の子どもに粘土で形を作る課題を与え、そこから子どもの造形は視覚から起こるものではなく肉体的な感覚により起こることを証明しました。
参考になった数10
この解説の修正を提案する
03
(Ⅰ群:ア) ケロッグ(Kellogg,R.)は、
たくさんの子どもの絵を集め、
幼児のなぐり描きを分類、
子どもの描画について分析しました。
(Ⅰ群:イ) リュケ(Luquet,G.H.)は、
子どもの描画の発達段階の1つとして、
「知的リアリズム」と呼ばれる、
子どもは見えたものではなく、
知っていることを描こうとする
段階があると述べています。
(Ⅰ群:ウ) ローエンフェルド(Lowenfeld,V.)も、
子どもの描画の発達についての研究者の一人です。
子どもの表現タイプとして、
目で見たものを表現する「視覚型」、
体感的に感じ取ったものを表現する「触覚型」
があるとしています。
以上より、
1群:イ Ⅱ群:キ Ⅲ群:サ
となります。
「マンダラ」は元々仏教に関連した絵のことです。
参考になった数7
この解説の修正を提案する
前の問題(問143)へ
令和元年(2019年)後期問題一覧
次の問題(問145)へ