保育士の過去問
令和元年(2019年)後期
保育実習理論 問156

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問題

保育士試験 令和元年(2019年)後期 保育実習理論 問156 (訂正依頼・報告はこちら)

次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
T保育士は、児童養護施設で勤めはじめて2か月の新任である。T保育士が担当するM君(9歳)は、N君(7歳)に対して怒鳴って言うことをきかせようとしたり、N君の持ち物を壊したりすることが多くある。T保育士はその都度、注意するが、M君は全く素直に応じることがなく、反発する。ある時、こうした反抗的な態度に対してT保育士はとても腹を立て、声を荒げた。その様子を見ていた主任保育士はT保育士に対するスーパービジョンの際、「専門職としてあなた自身が自らの感情を自覚し理解する必要があるのではないか」と述べた。

【設問】
次のうち、主任保育士の発言が示唆している内容を、バイスティックの7原則にあてはめた場合の最も適切なものを一つ選びなさい。

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この過去問の解説 (3件)

01

バイスティックの7原則とは下記になります。

1 個別化(クライエントを一個人としてとらえる)
2 意図的な感情表現(クライエントの感情表現を大切にする)
3 統制された情緒的関与(援助者は自分の感情を自覚し、調整する)
4 受容(クライエントをありのままに受けとめ、批判をしない)
5 非審判的態度(クライエントを上から非難しない)
6 利用者の自己決定(クライエントが自身の意思による自己決定をできるように促し、尊重する)
7 秘密保持(秘密を保持して信頼関係を構築する)

今回の事例の中で、T保育士がとても腹を立て声を荒げたことは、この中の『統制された情緒的関与』に反していたことになります。

よって正解は4となります。

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02

正解は4です。

バイステックの7原則とは
1 クライエントを一個人としてとらえる”個別化”
2 クライエントの感情表現を大切にする”意図的な感情表現”
3 援助者が自分の感情を自覚し、調整する”統制された情緒的関与”
4 クライエントをありのままに受けとめ、批判をしない”受容”
5 クライエントを上から非難しない”非審判的態度”
6 クライエントが自身の意思による自己決定をできるように促し、尊重する”利用者の自己決定”
7 秘密を保持して信頼関係を構築する"秘密保持"
を言います。

問題文の主任保育士の発言はT保育士に「自分の感情を自覚し理解する必要がある」と伝えています。これは”統制された情緒的関与”にあたります。

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03

正解は4です。

問題文の1〜5は、
ソーシャルワークの基本原則として知られている、
バイスティックの7原則の一部です。

この5つのほか、非審判的態度と秘密保持とを
合わせ7つとなります。


事例の場面では、主任保育士は、
T保育士が、M君に対して、
「とても腹を立て、声を荒げた」ことについて
コメントしています。

保育士は自分の感情を自覚、理解した上で、
その感情をコントロールし、
M君に適切に接する必要があります。

これは、
「4 統制された感情的関与」に相当します。

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