保育士の過去問
令和2年(2020年)後期
保育原理 問6
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問題
保育士試験 令和2年(2020年)後期 保育原理 問6 (訂正依頼・報告はこちら)
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
N保育所の4歳児クラスで、外遊びから戻ってきた子どもたちが、麦茶を飲もうと列に並び始めた。S児、Y児が順番に並んでいった。先頭のS児が後方に並んでいたM児に呼ばれ少しだけ列の横に動いた。S児がその場を離れると予想したのか、前に並びたいという気持ちが働いたのか、Y児が先頭に並ぼうと前に出た。S児が「やめて。僕が一番なんだから」と強く言うが、Y児は譲らず、2人がつかみ合いになった。担当保育士がやってきて、「どうしたの?」と言いながら間に入った。近くにいた子どもたちがじっとその様子を見ていた。担当保育士は、保育室の隅に2人を連れていきそれぞれに状況や理由を聴き始めた。先ほどから2人のいざこざの様子を見ていたM児がそばにやってきて、「あのね、私がSちゃんに・・・」といざこざになった理由を説明し始めた。
【設問】
担当保育士の子どもへの対応として、「保育所保育指針」第1章「総則」の1「保育所保育に関する基本原則」、3「保育の計画及び評価」及び第2章「保育の内容」の3「3歳以上児の保育に関するねらい及び内容」に照らして、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 最も重要なことは、2人のいざこざの理由を当事者のそれぞれが自分で説明することなので、自分のこと(列に並んで麦茶を飲むこと)に専念するようM児をその場から遠ざける。
B 当事者それぞれが状況や理由を言葉で主張しあうことも大切だが、クラスの子どもが友達のいざこざに関心をもち、解決のプロセスに参加するように援助する。
C いざこざは、当事者が一番わかっていることなので、他の子どもが野次馬的な感情で参加することはいけないことだと、このような機会をとらえて全体に指導する。
D 4歳児クラスとして規範意識の育ちを促す良い機会なので、周囲の子どもと一緒にどうしたらよいかを考える。
E M児は自分がS児に呼びかけた結果、トラブルになったことで責任を感じているのかもしれない。M児の気持ちも配慮しながら、いざこざに対する援助をする。
【事例】
N保育所の4歳児クラスで、外遊びから戻ってきた子どもたちが、麦茶を飲もうと列に並び始めた。S児、Y児が順番に並んでいった。先頭のS児が後方に並んでいたM児に呼ばれ少しだけ列の横に動いた。S児がその場を離れると予想したのか、前に並びたいという気持ちが働いたのか、Y児が先頭に並ぼうと前に出た。S児が「やめて。僕が一番なんだから」と強く言うが、Y児は譲らず、2人がつかみ合いになった。担当保育士がやってきて、「どうしたの?」と言いながら間に入った。近くにいた子どもたちがじっとその様子を見ていた。担当保育士は、保育室の隅に2人を連れていきそれぞれに状況や理由を聴き始めた。先ほどから2人のいざこざの様子を見ていたM児がそばにやってきて、「あのね、私がSちゃんに・・・」といざこざになった理由を説明し始めた。
【設問】
担当保育士の子どもへの対応として、「保育所保育指針」第1章「総則」の1「保育所保育に関する基本原則」、3「保育の計画及び評価」及び第2章「保育の内容」の3「3歳以上児の保育に関するねらい及び内容」に照らして、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 最も重要なことは、2人のいざこざの理由を当事者のそれぞれが自分で説明することなので、自分のこと(列に並んで麦茶を飲むこと)に専念するようM児をその場から遠ざける。
B 当事者それぞれが状況や理由を言葉で主張しあうことも大切だが、クラスの子どもが友達のいざこざに関心をもち、解決のプロセスに参加するように援助する。
C いざこざは、当事者が一番わかっていることなので、他の子どもが野次馬的な感情で参加することはいけないことだと、このような機会をとらえて全体に指導する。
D 4歳児クラスとして規範意識の育ちを促す良い機会なので、周囲の子どもと一緒にどうしたらよいかを考える。
E M児は自分がS児に呼びかけた結果、トラブルになったことで責任を感じているのかもしれない。M児の気持ちも配慮しながら、いざこざに対する援助をする。
- A:○ B:○ C:○ D:× E:×
- A:○ B:○ C:× D:× E:○
- A:× B:○ C:× D:○ E:○
- A:× B:× C:○ D:○ E:×
- A:× B:× C:× D:× E:○
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この過去問の解説 (3件)
01
A 不適切です。いざこざの原因を作ってしまったかもしれないというM児の思いを受け止め、3人からゆっくりと話を聞き解決することが大切です。
B 適切です。3歳以上児は、保育者がけんかの仲裁に入るだけでなく、子ども同士で話し合い、解決すること、クラス全体で物事を考える力を身に付けていきたい時期です。クラスで起こった問題を保育者を交えてクラス全体で話し合うことは、子どもたちの成長にとって大切なこととなります。
C 不適切です。野次馬的な感情で参加するのではなく、クラスでどのようにしていけば問題が解決するのかを話し合う機会であると捉えて、指導していくようにします。
D 適切です。上記にも記したようにクラス全体の問題を話し合うことにより、子どもたちの規範意識が育ていきます。
E 適切です。子ども同士のトラブルを解決するためには、それぞれの思いを受け止めたうえでお互いが納得できるよう配慮していくことが必要です。
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02
A ×
最も重要なことは、子どもの気持ちを汲むことです。S児、Y児と同様に、2人のけんかについて伝えたいことのあるM児の気持ちも聴き入れます。
B ○
自分の気持ちや意見を伝えること、クラスの仲間に関心をもち、一緒に解決をしていこうとする機会を設けることは良い学びとなります。
C ×
Bの対応をします。人と関わる力を育む良い機会です。
D ○
ルールを守ること、けんかをしたら仲直りをすることの大切さを学びます。
E ○
M児の気持ちを大切にしているので○です。それぞれの子どもの気持ちを受け止め、寄り添い、解決の援助をします。
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03
A × 不適切です
自分の声掛けが原因かもしれないと考えたM児の気持ちを考慮すると遠ざけるのは不適切です。
B ○ 適切です
4歳児クラスなのでクラス全体で問題を考えるのは適切です。
C × 不適切です。
野次馬的と捉えるのではなく、規範意識を育てるという観点から指導することが必要です。
D ○ 適切です。
子どもたちが自らの問題として考えるよう指導してるので適切です。
E ○ 適切です。
M児の気持ちにも配慮し、問題を解決することが必要です。
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