保育士の過去問
令和2年(2020年)後期
子どもの食と栄養 問135

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問題

保育士試験 令和2年(2020年)後期 子どもの食と栄養 問135 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文のうち、不適切な記述を一つ選びなさい。
  • 下痢の時には、食物繊維を多く含む料理を与える。
  • 乳児は、胃の形状から嘔吐しやすい。
  • 嘔吐後に、吐き気がなければ、様子を見ながら経口補水液などの水分を少量ずつ摂らせる。
  • 脱水症の症状として、排尿間隔が長くなり、尿量が減る等がある。
  • 嘔吐物の処理に使用した物(手袋、マスク、エプロン、雑巾等)は、ビニール袋に密閉して、廃棄する。

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この過去問の解説 (4件)

01

1は×です。誤った記述です。
下痢の時は消化に良い食物を摂取するように気をつけます。食物繊維は消化しにくい食物なので、できるだけ避けるようにします。

2は○です。適切な記述です。
乳児の胃の形は大人と形が少し異なっており、また胃の入り口の締め付けが緩いので、頻繁に嘔吐することがあります。

3は○です。適切な記述です。
一度吐いた後、しばらく様子を見ることが大切です。まだ嘔吐が続く場合に急いで水分を摂らせてしまうと、さらなる嘔吐を誘発する恐れがあります。しばらく様子を見て、吐き気がおさまったようなら、少しずつ経口補水液等を与えていきます。

4は○です。適切な記述です。
尿量が極端に少なくなるなどの症状がある場合は、脱水症状が疑われるので早急に医療機関を受診する必要があります。

5は○です。適切な記述です。
嘔吐の原因が感染性の胃腸炎だった場合、嘔吐物に多量のウイルスが含まれている可能性があるので、全て適切な処理をし、最後にしっかりと自分の手指を消毒する必要があります。

よって正解の不適切な記述は1となります。

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02

解答. 1
1.不適切です。
軽度の下痢の場合は、母乳を与えるのはやめず、
人工栄養を使用している場合は、薄めて与えます。
嘔吐が伴っている際は、水分以外の食物を注意します。
水分や乳汁を飲めるようになれば、症状に応じて徐々に戻していきます。
乳児は下痢によって「脱水症状」を引き起こしやすい、ということにも注意しましょう。

2.適切です。
記述の通りです。

3.適切です。
吐き気がおさまったら、経口補水液などを少しずつ与え、
水分と電解質を補給します。

4.適切です。
脱水症は、体内の水分・電解質が失われることにより起こる症状です。
排尿間隔が長くなり、尿量が減るという症状の他に、
頭部の柔らかい部分がへこんでいる、泣いているのに涙が出ない、
口の中が乾燥している、などの症状が見られます。

5.適切です。
嘔吐物には、感染症を引き起こすウイルスが含まれている可能性があります。
乾燥する前に、きちんと処理をすることが必要です。

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03

正解は1です。

1 × 不適切です。
下痢の時には、食物繊維を多く含む食品は消化が悪いので避けます。
また油分の多い食品や料理も控えます。

2 〇 適切です。
乳児の胃はトックリのようなタテ型になっていて、嘔吐しやすい形状です。

3 〇 適切です。
嘔吐後は吐き気が治まってから、少量の水や経口補水液をとるようにします。

4 〇 適切です。
設問以外にも汗が出ない、泣いても涙が出ない、などがあります。

5 〇 適切です。
感染性のウィルスが付着している可能性があり、適切に処理します。

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04

正解は1です。

・水分を吸収し、排便をスムーズにする働きのある食物繊維は、下痢の時はその働きにより腸管を刺激していまうので控えた方が良いです。

以下は補足です。

2 乳児の胃は、とっくりのような形をしており、大人の胃と比べて入り口の締りが弱いため嘔吐しやすいという特徴を持っています。

3 嘔吐を繰り返すと、身体から水分が失われ脱水症状を引き起こすおそれがあります。吐き気がひどい場合に水分を無理にとるのはよくありませんが、吐き気が治まった時は少量ずつ水分を摂るようにし、脱水を防ぐことが大切です。

4 脱水症状が進行すると体内から水分が失われるため、排尿間隔が長くなり、尿の出が悪くなります。

5 嘔吐には感染性のウイルス(ロタウイルス・ノロウイルス)が原因となるものがあるため、嘔吐物の処理に使用した物(手袋、マスク、エプロン、雑巾等)は、ビニール袋に密閉して、廃棄する必要があります。

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