保育士の過去問
令和3年(2021年)前期
保育原理 問1

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問題

保育士試験 令和3年(2021年)前期 保育原理 問1 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文のうち、保育所において、養護に関わるねらいと内容を踏まえた保育が展開されなければならないと言われる理由として、「保育所保育指針」に照らして、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  子どもを放任したり、干渉的に関わったりすることによって、子どもの自立が早期に図られると考えられるから。
B  子どもは、保育士等との信頼関係を拠りどころにしながら、周囲の環境に対する興味や関心を高め、その活動を広げていくと考えられるから。
C  子どもが集団としての統一的な行動がとれるように働きかけることが、子どもの規範意識を培うことにつながると考えられるから。
D  保育士等が、子どもに対する温かな視線や信頼をもって援助することにより、子どもの意欲や主体性が育まれていくと考えられるから。
E  子どもの生命を守り、子どもの生理的欲求を十分満たすことは、子ども一人一人の生きることそのものを保障することであるから。
  • A:○  B:○  C:○  D:×  E:×
  • A:○  B:×  C:○  D:○  E:○
  • A:×  B:○  C:○  D:○  E:×
  • A:×  B:○  C:×  D:○  E:○
  • A:×  B:×  C:×  D:×  E:○

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この過去問の解説 (2件)

01

正解は4です。

保育における養護の働きとは「生命の保持」と「情緒の安定」に分かれています。

「生命の保持」とは健康安全に子どもが生活できるようにすることです。

「情緒の安定」とは子どもが落ち着いて過ごせるようにし、

さらに自己肯定感を抱けるようにすることです。

A→✖子どもを放任したり、過干渉に関わったりする事はむしろ子どもの自立を妨げます。

よって誤り。

B→〇保育士との信頼関係

C→✖養護のねらいと内容の中で、子どもの規範意識に対する項目はありません。また、子どもの規範意識を培うためには、大人との信頼関係が必要です。集団として統一的な行動ができるように働きかけていくというよりは、子どもの行動を認め、子ども自身が自分がしたことに対して肯定感を持てるようにしていくことが大切だと言えます。

よって誤り。

D→〇

E→〇

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02

正解は【4】です。

「保育所保育指針」において、養護に関わるねらいと内容は【「(ア)十分に養護の行き届いた環境の下に、くつろいだ雰囲気の中で 子どもの様々な欲求を満たし、生命の保持及び情緒の安定を図ること」 を具体化したものである。そして、それは「生命の保持」に関わるもの と、「情緒の安定」に関わるものとに分けて示されている。】を記されています。

A:×

「情緒の安定」のところに記載されているように、子どもの状態や発達状況を適切に把握し、子どもの欲求を適切に満たしながら、応答的な触れ合いや言葉かけをすることで、子どもの成長、自立を促すことにつながります。選択肢に記載のような態度は自立の妨げとなることがあります。

B:〇

記載の通りです。「情緒の安定」のところで、保育者との信頼関係を基盤に、子どもは成長を広げていくとの記載があります。

C:×

「保育所保育指針」では一人ひとりに合わせた保育が強調されています。統一的な行動や、規範意識を求める記載はありません。

D:〇

記載の通りです。子どもは保育者が受け止めてくれているのを実感することで、自己肯定感を築き、さらなる成長を遂げます。

E:〇

記載の通りです。「生命の保持」の項目で言及されています。

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