保育士の過去問
令和3年(2021年)前期
保育原理 問15

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問題

保育士試験 令和3年(2021年)前期 保育原理 問15 (訂正依頼・報告はこちら)

次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
H保育所の2歳児クラスのKくんは最近、担当のF保育士に対して自己主張をすることが多くなっている。ある日の昼食時のこと、その日はKくんの大好物のリンゴがデザートに出ていた。Kくんは食事の最後にリンゴを食べることを楽しみにしながら食事を終え、ようやくデザートのリンゴに手を伸ばした時、Kくんの手からリンゴが滑り、床に落ちてしまった。Kくんは悔しそうに「リンゴ落ちた、リンゴ落ちちゃった…」と涙声でつぶやき、落ちたリンゴを見つめている。この様子をF保育士はKくんの後方から見ていたが、そのことにKくんは気づいていない。

【設問】
この場面の直後におけるF保育士のKくんへの対応として、「保育所保育指針」第1章「総則」、第2章「保育の内容」に照らして、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  Kくんの傍らに行き「いつも先生の言うことを聞いてくれないからリンゴさんもKくんから逃げちゃったのかな。これからは先生の言うことを聞いてね」と諭す。
B  Kくんの傍らに行き「大好きなリンゴが落ちちゃったね、食べたかったのに残念だったね」と言いKくんの気持ちを受け止める。
C  Kくんの傍らに行き「落ちちゃったから、食べられないね」と声をかけ、落ちたものを口に入れないように留意しながら、代わりのリンゴを用意する。
D  昼食時は次の午睡に向けた準備や着替えを控え、クラス活動の進行が時間通りに進むことに最も留意しなければならない時間帯なので、Kくんへの声かけなどの配慮はしない。

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この過去問の解説 (2件)

01

正解は4です。

A✖ 不適切です。

保育士に対して自己主張をすることが多くなってきたことを、リンゴが落ちたことに結び付けるのは適切な対応とは言えません。リンゴを落としてしまって悲しんでいるKくんの気持ちに寄り添うことが大切です。

D✖ 不適切です。

クラス全体の活動の活動が時間通りに進むことはもちろん大切ではあるが、この場合はKくんに対する配慮の方が優先であり、個々の子どもの気持ちをおろそかにしてはなりません。

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02

正解は【4】です。

A:×

自己主張することは悪いことではありません。成長の一過程として受け止める姿勢が必要です。Aのような責める言動は不適切です。

D:×

どのようなタイミングでも声掛けなど配慮が必要なことが起きればすぐに対応するべきです。

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