保育士の過去問
令和3年(2021年)前期
社会的養護 問39

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問題

保育士試験 令和3年(2021年)前期 社会的養護 問39 (訂正依頼・報告はこちら)

次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
児童養護施設に入所した直後のJちゃん(7歳、女児)とKちゃん(7歳、女児)と職員Lさん(女性)が遊んでいた。Kちゃんが、Jちゃんに「Jちゃんはお母さんいるの?」と何気なく質問した。すると、「いるよ。でも私、お母さんに嫌われているの。私が悪いの。」と泣き出しそうな顔をして話をした。

【設問】
次の文のうち、この件における職員Lさんの対応として、最も不適切な記述を一つ選びなさい。
  • つらいことを思い出しちゃったんだね、と共感的態度を示す。
  • Jちゃんが自分の思いを言葉にできたことを支持し、Jちゃんの責任ではないことを伝える。
  • Jちゃんにつらい思いをさせないために、この件には触れずにそっとしておく。
  • カンファレンスにおいて、Jちゃんの生い立ちを整理するための支援が必要かを検討する。
  • カンファレンスにおいて、児童相談所と情報共有をし、支援計画の見直しが必要かを検討する。

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この過去問の解説 (2件)

01

正解は3です。

Jちゃんが母親のことを思い出して、つらい思いをしていることは確かですが、何も働きかけをしないことはJちゃんにとって何の支援にもなりません。よって最も不適切です。

参考になった数35

02

正解は【3】です。

1:〇

共感的態度を示すことで、Jちゃんが受け止めてもらえるという体験ができます。よって適切です。

2:〇

ちょっとしたことでも支持することで自己肯定感が上がります。自分のせいだと思っているJちゃんの誤解を解いてあげることも大切です。

3:×

触れないままだと、Jちゃんはずっと自分を責め悲しい気持ちを背負ったままです。何かしらのアプローチで支援する必要があります。よって不適切です。

4:〇

生い立ちを整理することで、自分が悪いわけではないと気づき、自己肯定感が上がることもあります。そのようなことを視野に入れ検討することも良いです。

5:〇

Jちゃんの自分否定の状況を共有し、自分が悪いわけではない、と気づいてもらうためによりよい支援がないか再検討することもよいと思われます。

参考になった数27