保育士の過去問
令和3年(2021年)前期
社会的養護 問38

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問題

保育士試験 令和3年(2021年)前期 社会的養護 問38 (訂正依頼・報告はこちら)

次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
児童養護施設に入所しているH君(18歳、男児)は、虐待を理由に小学校4年生の時に施設に入所してきた。高校生活は大きな問題もなく、就職が決まったため、高校卒業と同時に施設を出て、一人でアパートで生活することになった。そうした中、施設を退所する1か月前に、H君がスーパーで万引きをしたと店から施設に連絡があった。

【設問】
次の文のうち、今後のH君への支援に関する施設の取り組みとして、最も不適切な記述を一つ選びなさい。
  • 支援計画の再検討を行うため、再度H君のアセスメントを行う。
  • 今後、自身の問題に取り組んだり助けを求められるようにするため、H君自身が問題を言語化できるよう支援する。
  • 児童養護施設における継続的な支援が必要と考え、措置延長を検討する。
  • 児童自立支援施設における非社会的行為防止の支援が必要と考え、措置変更を検討する。
  • H君の措置解除の時期等を検討するため、児童相談所と協議する。

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この過去問の解説 (2件)

01

正解は【4】です。

1:〇

児童養護施設退所後も継続的な自立支援のシステム構築が求められており、アフター事業などもあります。H君に関しても退所後の生活状況や、どうして万引きしてしまったのかなどを知り、自立支援につなげるため、アセスメントすることが必要と考えられます。

2:〇

万引きをした背景にある問題を確認し、どうすれば万引きしなくてよかったのか、ということをH君自身も自覚していく必要があります。

3:〇

児童相談所に入所した児童が18歳に達しても必要があれば20歳まで入所を継続できる措置延長制度があります。

4:×

児童自立支援施設とは、犯罪などの不良行為をしたりするおそれのある児童や、家庭環境等から生活指導を要する児童を入所または通所させ、必要な指導を行って自立を支援する施設です。たびたび問題行動を起こしているような場合は、児童養護施設からの措置変更もありますが、H君の場合これまで大きな問題もなく、万引きも1回のため、まずは児童養護施設での継続的支援が望ましいといえます。

5:〇

記述の通りです。

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02

正解は4です。

非社会的行為とは、対人関係において現れる問題行動のことで、この事例の場合、「H君は高校生活は大きな問題もなく就職が決まった」とあるので、非社会的行為防止の支援は必要ではありません。

よって最も不適切です。

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