保育士の過去問
令和3年(2021年)後期
保育原理 問19

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問題

保育士試験 令和3年(2021年)後期 保育原理 問19 (訂正依頼・報告はこちら)

次の【Ⅰ群】の記述と、【Ⅱ群】の人名を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【Ⅰ群】
A  ドイツの思想家で、その著書『人間の教育』(1826年)には、「かれらと共に生きよう。かれらをわれわれと共に生きさせよう。」の言葉が出てくる。
B  フランスの思想家で、『エミール』(1762年)を著し、その中で、人間の本性を善とみて、「自然」を重視した教育論を主張した。
C  モラヴィア出身の思想家で、子どものラテン語教育のための挿し絵付きの本『世界図絵』(1658年)を著した。

【Ⅱ群】
ア  コメニウス(Comenius, J.A.)
イ  フレーベル(Fröbel, F.W.)
ウ  デューイ(Dewey, J.)
エ  ルソー(Rousseau, J.-J.)

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は「4」です。

a:イ  b:エ  c:アです。

aはイのフレーベルです。フレーベルは「キンダーガルテン」と呼ばれる幼稚園をつくり人間教育に根ざした教育で幼児教育界に大きな影響を与えました。自ら考案した遊具(恩物)と著書(人間の教育)は有名です。

bはエのルソーです。著書には(エミール)があり繰り返し出題されています。自然の教育(能力や身体の内部発展)などの一致を説き、子どもの内発的な力を重要視しました。

cはアのコメニウスです。現在のチェコに生まれ、著書には「世界図絵」の他に「大教授学」があります。

ウのデューイは経験主義、実践主義を教育の基本原理として考えていました。著書には「学校と社会」「民主主義と教育」があります。

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02

正解は4です。

A:イ 

「人間の教育」はフレーベルの代表作です。フレーベルについては著書の名前と、「遊び」が子どもの発達には欠かせないものだと考えていたということを押さえておきましょう。

また、「恩物」と名付けた遊具を製作し、それを使って遊ぶ保育を実践していたということも知っておきたいですね。

B:エ  

ルソーはそれまで「小さな大人」として扱われていた「子ども」というものに対する考えを「子どもは子ども」として大きく変化させたと言われています。

18世紀のフランスの啓蒙思想家で、「社会契約論」が代表作です。

C:ア

コメニウスは「事物や事象そのものの観察によって知識を有効に学習させる」という「直観教授」の思想を持ち、「大学教授」や世界初の絵入りの教科書「世界図絵」が代表作です。

ウのデューイは経験主義、実践主義を教育の基本原理として考え、「学校と社会」「民主主義と教育」といった著書が有名な人物です。

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03

正解は4です。

A:イ 

「人間の教育」はフレーベルの代表的な著書です。フレーベルは「遊び」は子どもの発達には欠かせないものと考え、恩物を製作し、これを使用して遊ぶ保育を実践しました。

B:エ  

ルソーは18世紀のフランスの啓蒙思想家。著書には「社会契約論」があります。それまでは子どもは「小さな大人」として扱われ、権利や価値を持たない存在という位置づけでしたが、ルソーは「子どもは子ども」と、子どもの主体性を尊重し、ヨーロッパの子ども観に大きな影響を与えました。

C:ア

コメニウスは直観教授の思想を持ち、世界初の絵入りの教科書「世界図絵」を著しました。「大教授学」も有名な著書です。

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