保育士の過去問
令和3年(2021年)後期
社会福祉 問59
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問題
保育士試験 令和3年(2021年)後期 社会福祉 問59 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文のうち、「ニッポン一億総活躍プラン」(平成28年 厚生労働省)に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 分野を超えた地域生活支援の方法として、地域包括ケアシステムの構築が目指されている。
B 消費型、保護型の社会保障制度の必要性がいわれている。
C 住民による地域づくりが強調されており、住民と行政との協働については考えられていない。
A 分野を超えた地域生活支援の方法として、地域包括ケアシステムの構築が目指されている。
B 消費型、保護型の社会保障制度の必要性がいわれている。
C 住民による地域づくりが強調されており、住民と行政との協働については考えられていない。
- A:○ B:○ C:×
- A:○ B:× C:○
- A:○ B:× C:×
- A:× B:○ C:○
- A:× B:× C:○
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この過去問の解説 (3件)
01
答えは3(A〇 B× C×)です。
A→〇
高齢者を地域で支えていく体制を構築するためにも地域包括ケアシステムの実現が目指されています。予算案においても、「地域包括ケアシステムの実現に向け、介護を必要とする高齢者の増加に伴い、在宅サービス、施設サービス等の増加に必要な経費を確保する」と記載されています。
B→×
「安心につながる社会保障(介護離職ゼロ)」をテーマに現代のニーズに合わせ、消費型、保護型ではなく参加型の社会保障制度が目指されています。介護受け皿整備や健康寿命の延伸に向けた取組、高齢者の希望に応じた多様な就労機会の確保などに取り組んでいます。
C→×
ニッポン一億総活躍プランでは子ども・高齢者・障害者など全ての人々が地域、暮らし、生きがいを共に創り、高め合うことができる地域共生社会の実現を提示しています。住民と行政が協働し、よりよい社会を作っていこうとしています。
2016年7月に「『我が事・丸ごと』地域共生社会実現本部」を設置し、具体策の検討を行っています。
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02
「ニッポン一億総活躍プラン」(平成28年 厚生労働省)については、その当時の状況を踏まえて、それまでとは違う対応や考え方を提示したものです。時代のニーズに合わせたということを意識すると、正解を導き出しやすいでしょう。
Bの内容は正しくありません。
消費型、保護型ではなく「参加型の社会保障制度」を目指しています。
Cの内容は正しくありません。
「住民と行政が協働してよりよい社会を作ること」を目指しています。
これが正解です。
Aの内容は正しいです。
「地域包括ケアシステム」というのは、「人口減少社会において、介護需要だけが急増しているという困難な状況に対し、医療や介護などの専門職だけでなく、地域の住民一人一人が力を合わせて対応しよう」というシステムです。
Aの内容は正しく、Cの内容は正しくありません。
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03
「ニッポン一億総活躍プラン」(平成28年 厚生労働省)とは、「希望を生み出す強い経済」、「夢をつむぐ子育て支援」、「安心につながる社会保障」の実現を目的として、誰もが生きがいを持ってその能力を存分に発揮できる社会の実現を目指すこととしています。
Bが間違っています。
記述では、消費型、保護型の社会保障制度となっていますが、正しくは参加型です。
消費型、保護型は以前の社会保障制度で、サービスが消費されることだけで終わってしまっていました。
参加型の社会保障制度は、本人お能力を最大限に引き出し、地域社会や家庭への参加を促すことを目的としています。
Cが間違っています。
記述では、住民と行政との協働については考えられていない。とありますが、住民による地域づくりは住民と行政の協働あってこそできるものです。
よって、記述は、×になります。
正しい組み合わせです。
ニッポン一億総活躍プランは、日本の経済成長の妨げになっている少子高齢化の問題に取り組むものとなっています。
Aが間違っています。
高齢者を地域で支えていくために必要な分野を超えた地域支援の方法として、地域包括ケアシステムの構築が目指されています。
A、Cが間違っています。
Cについて、住民による地域づくりが強調されている背景として、高齢化や人口減少が進み、地域などの生活領域における支え合いの基盤が弱まってきていることがあげられます。
ニッポン一億総活躍プランについて、出題される頻度は低いですが、どういった目的のものなのか、作られた背景はなんなのか、などの大まかな理解はしておきましょう。
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