保育士 過去問
令和3年(2021年)後期
問88 (保育の心理学 問88)
問題文
次の保育所での【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
5歳児クラスの女児達の遊び場面である。Kちゃんが「先生、Pちゃんがずっと怒っているよ」と、困った顔で担当保育士に相談に来た。そこで、保育士はKちゃんと一緒に遊んでいた場へ行き、大型積み木で家を作っているPちゃん、Qちゃんに話しかけた。
保育士:(a)「わぁ、今日はまた、とっても素敵な、大きなおうちができそうですね」
Qちゃん:「6階建てなの」
そのことから、子ども達が大きな家のイメージをもって作っていることが伝わった。
保育士:(b)「あのね、Kちゃんが、ひょっとしてPちゃんが怒っているんじゃないかって心配しているんだけど、何かあったの?」
Pちゃん:「まだ工事中だったのに、Kちゃんがゆり組さんを入れたから、ダメッ!って、言ったの。できあがるまで、待っていてほしかったのに」
3歳児クラス(ゆり組)の女児が一人、大型積み木の家の中に入っていた。
保育士:「そうなんだ。Pちゃんは、できあがったら入れてあげようと考えていたんだね」
Kちゃん:「私は、危ないから、気をつけるんだったらいいよって言ったの」
保育士:(c)「そうだったの。2人とも遊びに来たゆり組さんのこと、考えていたんだよね」
(d)「どうしようかって、みんなでもう少し相談すればよかったかもね」
「よくあるの、こういうこと。自分はいいと思ってやったことが、そうではなくって、嫌な気持ちになってしまうこと。先生にもよくあるよ。今度、同じことがあった時に、気をつけたらいいよね。それでどうする?遊びに来たゆり組さん。このまま遊んでいてもいいの?」
Pちゃん:「それでいい」
その後、積み木の場で遊びは続いていった。
【設問】
【事例】の文中にある下線部( a )~( d )を説明する語句を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
【語群】
ア:子どもの気持ちの代弁 イ:怒りや誤解を解く発言
ウ:アドバイス エ:子どものイメージに近づいた発言
【事例】
5歳児クラスの女児達の遊び場面である。Kちゃんが「先生、Pちゃんがずっと怒っているよ」と、困った顔で担当保育士に相談に来た。そこで、保育士はKちゃんと一緒に遊んでいた場へ行き、大型積み木で家を作っているPちゃん、Qちゃんに話しかけた。
保育士:(a)「わぁ、今日はまた、とっても素敵な、大きなおうちができそうですね」
Qちゃん:「6階建てなの」
そのことから、子ども達が大きな家のイメージをもって作っていることが伝わった。
保育士:(b)「あのね、Kちゃんが、ひょっとしてPちゃんが怒っているんじゃないかって心配しているんだけど、何かあったの?」
Pちゃん:「まだ工事中だったのに、Kちゃんがゆり組さんを入れたから、ダメッ!って、言ったの。できあがるまで、待っていてほしかったのに」
3歳児クラス(ゆり組)の女児が一人、大型積み木の家の中に入っていた。
保育士:「そうなんだ。Pちゃんは、できあがったら入れてあげようと考えていたんだね」
Kちゃん:「私は、危ないから、気をつけるんだったらいいよって言ったの」
保育士:(c)「そうだったの。2人とも遊びに来たゆり組さんのこと、考えていたんだよね」
(d)「どうしようかって、みんなでもう少し相談すればよかったかもね」
「よくあるの、こういうこと。自分はいいと思ってやったことが、そうではなくって、嫌な気持ちになってしまうこと。先生にもよくあるよ。今度、同じことがあった時に、気をつけたらいいよね。それでどうする?遊びに来たゆり組さん。このまま遊んでいてもいいの?」
Pちゃん:「それでいい」
その後、積み木の場で遊びは続いていった。
【設問】
【事例】の文中にある下線部( a )~( d )を説明する語句を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
【語群】
ア:子どもの気持ちの代弁 イ:怒りや誤解を解く発言
ウ:アドバイス エ:子どものイメージに近づいた発言
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問題
保育士試験 令和3年(2021年)後期 問88(保育の心理学 問88) (訂正依頼・報告はこちら)
次の保育所での【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
5歳児クラスの女児達の遊び場面である。Kちゃんが「先生、Pちゃんがずっと怒っているよ」と、困った顔で担当保育士に相談に来た。そこで、保育士はKちゃんと一緒に遊んでいた場へ行き、大型積み木で家を作っているPちゃん、Qちゃんに話しかけた。
保育士:(a)「わぁ、今日はまた、とっても素敵な、大きなおうちができそうですね」
Qちゃん:「6階建てなの」
そのことから、子ども達が大きな家のイメージをもって作っていることが伝わった。
保育士:(b)「あのね、Kちゃんが、ひょっとしてPちゃんが怒っているんじゃないかって心配しているんだけど、何かあったの?」
Pちゃん:「まだ工事中だったのに、Kちゃんがゆり組さんを入れたから、ダメッ!って、言ったの。できあがるまで、待っていてほしかったのに」
3歳児クラス(ゆり組)の女児が一人、大型積み木の家の中に入っていた。
保育士:「そうなんだ。Pちゃんは、できあがったら入れてあげようと考えていたんだね」
Kちゃん:「私は、危ないから、気をつけるんだったらいいよって言ったの」
保育士:(c)「そうだったの。2人とも遊びに来たゆり組さんのこと、考えていたんだよね」
(d)「どうしようかって、みんなでもう少し相談すればよかったかもね」
「よくあるの、こういうこと。自分はいいと思ってやったことが、そうではなくって、嫌な気持ちになってしまうこと。先生にもよくあるよ。今度、同じことがあった時に、気をつけたらいいよね。それでどうする?遊びに来たゆり組さん。このまま遊んでいてもいいの?」
Pちゃん:「それでいい」
その後、積み木の場で遊びは続いていった。
【設問】
【事例】の文中にある下線部( a )~( d )を説明する語句を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
【語群】
ア:子どもの気持ちの代弁 イ:怒りや誤解を解く発言
ウ:アドバイス エ:子どものイメージに近づいた発言
【事例】
5歳児クラスの女児達の遊び場面である。Kちゃんが「先生、Pちゃんがずっと怒っているよ」と、困った顔で担当保育士に相談に来た。そこで、保育士はKちゃんと一緒に遊んでいた場へ行き、大型積み木で家を作っているPちゃん、Qちゃんに話しかけた。
保育士:(a)「わぁ、今日はまた、とっても素敵な、大きなおうちができそうですね」
Qちゃん:「6階建てなの」
そのことから、子ども達が大きな家のイメージをもって作っていることが伝わった。
保育士:(b)「あのね、Kちゃんが、ひょっとしてPちゃんが怒っているんじゃないかって心配しているんだけど、何かあったの?」
Pちゃん:「まだ工事中だったのに、Kちゃんがゆり組さんを入れたから、ダメッ!って、言ったの。できあがるまで、待っていてほしかったのに」
3歳児クラス(ゆり組)の女児が一人、大型積み木の家の中に入っていた。
保育士:「そうなんだ。Pちゃんは、できあがったら入れてあげようと考えていたんだね」
Kちゃん:「私は、危ないから、気をつけるんだったらいいよって言ったの」
保育士:(c)「そうだったの。2人とも遊びに来たゆり組さんのこと、考えていたんだよね」
(d)「どうしようかって、みんなでもう少し相談すればよかったかもね」
「よくあるの、こういうこと。自分はいいと思ってやったことが、そうではなくって、嫌な気持ちになってしまうこと。先生にもよくあるよ。今度、同じことがあった時に、気をつけたらいいよね。それでどうする?遊びに来たゆり組さん。このまま遊んでいてもいいの?」
Pちゃん:「それでいい」
その後、積み木の場で遊びは続いていった。
【設問】
【事例】の文中にある下線部( a )~( d )を説明する語句を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
【語群】
ア:子どもの気持ちの代弁 イ:怒りや誤解を解く発言
ウ:アドバイス エ:子どものイメージに近づいた発言
- a:ア b:エ c:ウ d:イ
- a:イ b:ウ c:エ d:ア
- a:ウ b:ア c:イ d:エ
- a:ウ b:イ c:ア d:エ
- a:エ b:ア c:イ d:ウ
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は5(aエ bア cイ dウ)です。
a→エ:子どものイメージに近づいた発言
大型積み木で家を作っている子どもに対し、「こんなお家かな?」と想像し、イメージに近い言葉をかけています。 いきなり、「なんで怒ってるの?」と決めつけて関わるのではなく、遊びの世界にあった言葉をかけることで、子どもの遊びを中断させずに話を聞こうとしています。
b→ア:子どもの気持ちの代弁
「Pちゃんが怒っている」これはKちゃんの気持ちです。Kちゃんの気持ちを保育者が代弁し、Pちゃんの思いを聞き出そうとしています。
c→イ:怒りや誤解を解く発言
Pちゃん、Kちゃんの意見を聞き、勘違いのあった部分を伝えています。両者の思いを受け止め、どうして問題が起きてしまったのかを伝えることで、子どもたち自身の気づきに繋がります。
d→ウ:アドバイス
「こうすると良かったね」とアドバイスをすることで、今後同じことが起きた際に子どもたち自身で解決ができるようになっていきます。決して子どもを責めるのではなく、「こうしたらよかったかもね」と伝えることで、子ども自身も納得して遊びを再開することができています。
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02
正解は5です。
a.エ:子どものイメージに近づいた発言
大型積み木で家を作っている様子を見て、「とっても素敵な、おおきなおうち」という子どもが持っているであろうイメージに近づけた発言をしています。
b.ア:子どもの気持ちの代弁
「Pちゃんがずっと怒っている」と発言していたKちゃんの気持ちを代弁しています。
c.イ:怒りや誤解を解く発言
ゆり組さんを遊びに入れてあげたかったKちゃんと、危ないから気を付けてほしかったPちゃんのそれぞれの気持ちを理解し伝えることで、お互いの思いに気づかせる発言です。
d.ウ:アドバイス
お互いの言い分を聞き、気持ちを理解したうえで、「みんなでもう少し相談すればよかったかもね」と、次につながる具体的なアドバイスをしています。
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03
(a)→エ:子どものイメージに近づいた発言
保育者は子どもの遊びの様子を見て、子どもが何をイメージして何を楽しんでいるのかを推察し、子どものイメージに近づいた声掛けをします。共感することで子どもの思いに寄り添い、信頼関係を築いていきます。
(b)→ア:子どもの気持ちの代弁
5歳児になると自分と他者の違いを理解し、友達の立場になって考えることができるようになってきます。しかし、まだまだ語彙数が少なかったり、経験が不足していたりなどから、自分の気持ちを言葉で説明することが難しい場合もあります。
(c)→イ:怒りや誤解を解く発言
この事例は、お互いに思いや考えがあった上での行動が、相互の気持ちが理解できなかったことから起きてしまったトラブルです。保育者が気持ちや思いを読み取り、代弁することでお互いの気持ちが理解しやすいように援助します。
(d)→ウ:アドバイス
遊びの中で経験したことが学びにつながるように、アドバイスをしています。このような経験を積み重ねて、子どもは様々な状況になったときに経験を思い出し、自ら考えて主体的に行動できるようになっていきます。
正答です。
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