問題
【事例】
5歳児クラスの女児達の遊び場面である。Kちゃんが「先生、Pちゃんがずっと怒っているよ」と、困った顔で担当保育士に相談に来た。そこで、保育士はKちゃんと一緒に遊んでいた場へ行き、大型積み木で家を作っているPちゃん、Qちゃんに話しかけた。
保育士:(a)「わぁ、今日はまた、とっても素敵な、大きなおうちができそうですね」
Qちゃん:「6階建てなの」
そのことから、子ども達が大きな家のイメージをもって作っていることが伝わった。
保育士:(b)「あのね、Kちゃんが、ひょっとしてPちゃんが怒っているんじゃないかって心配しているんだけど、何かあったの?」
Pちゃん:「まだ工事中だったのに、Kちゃんがゆり組さんを入れたから、ダメッ!って、言ったの。できあがるまで、待っていてほしかったのに」
3歳児クラス(ゆり組)の女児が一人、大型積み木の家の中に入っていた。
保育士:「そうなんだ。Pちゃんは、できあがったら入れてあげようと考えていたんだね」
Kちゃん:「私は、危ないから、気をつけるんだったらいいよって言ったの」
保育士:(c)「そうだったの。2人とも遊びに来たゆり組さんのこと、考えていたんだよね」
(d)「どうしようかって、みんなでもう少し相談すればよかったかもね」
「よくあるの、こういうこと。自分はいいと思ってやったことが、そうではなくって、嫌な気持ちになってしまうこと。先生にもよくあるよ。今度、同じことがあった時に、気をつけたらいいよね。それでどうする?遊びに来たゆり組さん。このまま遊んでいてもいいの?」
Pちゃん:「それでいい」
その後、積み木の場で遊びは続いていった。
【設問】
【事例】の文中にある下線部( a )~( d )を説明する語句を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
【語群】
ア:子どもの気持ちの代弁 イ:怒りや誤解を解く発言
ウ:アドバイス エ:子どものイメージに近づいた発言