保育士 過去問
令和3年(2021年)後期
問89 (保育の心理学 問89)
問題文
次のうち、親子関係に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 子どもが2人いた場合に、母親と長子の関係が母親と次子の関係に影響することはあるが、その逆はない。
B 親の子どもに対する考え方や関わりには、親自身の被養育経験やこれまでに出会ってきた人、家庭の状況等の様々な要因が影響している。
C 子育てに関する知識がなく、身近に相談や助言を求める相手がいないことで、親が子どもに身体的・精神的苦痛を与えるような関わりをしてしまうことがある。
D 親は子どもに対して「できる」「できない」といった目に見える発達に意識が向いてしまうと、他児との比較により子どもの育ちに不安を感じることがある。
A 子どもが2人いた場合に、母親と長子の関係が母親と次子の関係に影響することはあるが、その逆はない。
B 親の子どもに対する考え方や関わりには、親自身の被養育経験やこれまでに出会ってきた人、家庭の状況等の様々な要因が影響している。
C 子育てに関する知識がなく、身近に相談や助言を求める相手がいないことで、親が子どもに身体的・精神的苦痛を与えるような関わりをしてしまうことがある。
D 親は子どもに対して「できる」「できない」といった目に見える発達に意識が向いてしまうと、他児との比較により子どもの育ちに不安を感じることがある。
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問題
保育士試験 令和3年(2021年)後期 問89(保育の心理学 問89) (訂正依頼・報告はこちら)
次のうち、親子関係に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 子どもが2人いた場合に、母親と長子の関係が母親と次子の関係に影響することはあるが、その逆はない。
B 親の子どもに対する考え方や関わりには、親自身の被養育経験やこれまでに出会ってきた人、家庭の状況等の様々な要因が影響している。
C 子育てに関する知識がなく、身近に相談や助言を求める相手がいないことで、親が子どもに身体的・精神的苦痛を与えるような関わりをしてしまうことがある。
D 親は子どもに対して「できる」「できない」といった目に見える発達に意識が向いてしまうと、他児との比較により子どもの育ちに不安を感じることがある。
A 子どもが2人いた場合に、母親と長子の関係が母親と次子の関係に影響することはあるが、その逆はない。
B 親の子どもに対する考え方や関わりには、親自身の被養育経験やこれまでに出会ってきた人、家庭の状況等の様々な要因が影響している。
C 子育てに関する知識がなく、身近に相談や助言を求める相手がいないことで、親が子どもに身体的・精神的苦痛を与えるような関わりをしてしまうことがある。
D 親は子どもに対して「できる」「できない」といった目に見える発達に意識が向いてしまうと、他児との比較により子どもの育ちに不安を感じることがある。
- A:○ B:○ C:○ D:○
- A:○ B:○ C:○ D:×
- A:× B:○ C:○ D:○
- A:× B:× C:× D:○
- A:× B:× C:× D:×
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は3(A× B〇 C〇 D〇)です。
A→×
家族は直接的、間接的に影響しあう存在です。母親と次子との関係が、母親と長子との関係に影響を与えることは大いにあり得ます。
B→〇
問題文の通りです。
実際に虐待を受けた経験のある保護者が、虐待をしてしまうケースは珍しくありません。保護者がどのような養育環境で育ったのかも、保育において重要な情報となります。
C→〇
問題文の通りです。
そのような現状を回避するためにも、各自治体では、子育て支援センターの配置や保健師による家庭訪問、電話相談などを行っています。
D→〇
問題文の通りです。
保護者が周りの子どもと比較し、不安を感じることのないよう、保育者は子どもの発達を丁寧に伝えていく必要があります。「できる」「できない」ではなく、個性として子どもの発達を認め、保護者に伝えていくことが大切です。
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02
正解は3です。
A.×
家族はお互いに影響を与え合います。
これは長子・次子と母親の関係に限らず、夫婦間、きょうだい間などでも同じです。
家族間の関係性により、性格形成や思考、行動などに影響すると考えられます。
B.〇
育児をしていくうえで、親の今までの経験や家庭環境、人間関係などが大いに影響すると考えられます。
親の被養育経験がつらいものであった場合、子どもにも同じように接してしまうケースもあります。
C.〇
育児は思い通りにはいかないものであり、知識を持っていなかったり周囲に相談できる人がいなかったりする場合、親は強いストレスや孤立感を感じる可能性があります。
そうした感情から子どもにつらくあたってしまうということがあります。
D.〇
子どもの発達には目安はありますが、大きな個人差があります。
また、目に見えないところでもどんどん成長していきます。
子どもの発達はその時の「できる」「できない」だけではなく、長い目で見ることが大切になります。
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03
A→×
家庭環境はどのような環境に会っても子どもの成長に影響を与えます。つまり、母親と長子との関わりを目の当たりにするという環境に置かれた次子は、その影響を受けて成長することになります。
B→〇
親もまた子ども時代に親に育てられて現在があります。親が育った環境や成育歴から親自身の子育て観が形成され、それが自分の子育てをするときの基準になっていきます。虐待をされて育った親が、我が子に虐待をしてしまう傾向にあることもこれに関連していると言えるでしょう。
C→〇
子育てに関する知識があったとしても、身近に相談や助けを求める相手がいない場合、親は必要以上に思い悩んだり、思うように子育てができない自分を責めたりすることがあり、状況によってはその矛先が子どもに向いてしまうこともあります。保育者は親が悩みを一人で抱え込まないように傾聴したり、親自身が安定した気持ちで子育てに向きあえるようにアドバイスをしたりする必要があります。
D→〇
子どもの発達速度は個々によって違いますが、同じ年齢の他児と我が子を比べて「できる」「できない」の結果のみに着目した場合、「同じ〇歳なのにうちの子はできない。」と周囲から遅れてしまうことを心配し不安を感じることがあります。保育者は目に見える結果だけでなく、子どもが課題にどのように取り組んできたのかに着目できるように話をします。また、これまでできなかったことができるようになった等のその子自身の成長発達に気づかせるようにすることも必要です。
正答です。
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