保育士 過去問
令和4年(2022年)前期
問35 (社会的養護 問6)

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問題

保育士試験 令和4年(2022年)前期 問35(社会的養護 問6) (訂正依頼・報告はこちら)

次の文のうち、アタッチメントに関する記述として、適切なものの組み合わせを一つ選びなさい。

A  回避型のアタッチメントでは、養育者との分離時や再会時に、固まったり近づいたと思ったら離れたり、一貫性がない傾向がみられる。
B  養育者の子どもに対する感受性、応答性、一貫性が保たれていることが重要である。
C  無秩序型のアタッチメントでは、養育者と分離後、一貫して再会してもあまり気にしていないような傾向がみられる。
D  養育者にアタッチメントへの理解があることにより、子どもの表面的な行動に惑わされることが少なくなる。
  • A B
  • A C
  • B C
  • B D
  • C D

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この過去問の解説 (3件)

01

アタッチメントとは親などの養育者と子どもとの間にある愛情のことです。

回避型―養育者と分離後、再会しても避けたり気にしない傾向にあります。

抵抗型―養育者と分離後、不安や混乱に陥り、再会時は養育者に対して怒る傾向にあります。

安定型―養育者と分離後、泣いたり多少の混乱はあるが、再会時は養育者に体をくっつける傾向にあります。

無秩序型―上記3つに当てはまらないことが多いです。

 

A 不適切です。

設問文は無秩序型の説明です。

 

B 適切です。

養育者の感受性は子どもに影響します。子どもに対して一貫性が保たれ、応答的であれば子どもは安定型を形成できると考えられています。

 

C 不適切です。

設問文は回避型の説明です。

 

D 適切です。

アタッチメントを理解することで、子どもの感情等を読み取れるのではないかと考えられます。子どもの表面的な行動(怒る・泣く・投げるなど)の意味が分かれば、行動一つ一つに惑わされることは少なくなるでしょう。

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02

正解はB Dです。

 

・回避型のアタッチメントは、人との関係性において、感情的な親密さを避ける

 傾向のことをいいます。よって、Aの設問は無秩序型になります。

 

・無秩序型のアタッチメントは、回避型と両極型のどちらにもあてはまらない

 不安や恐怖を抱くことです。よってCの設問は回避型になります。

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03

アタッチメントとは、親(養育者)と子どもの間にある愛情や情緒的な結びつきのことを言い、「愛着」とも言われます。

 

アタッチメントには4つのタイプがあります。

 

1 安定型

 親が見えなくなると不安そうにし、親を見つけると喜んで近づいてきます。

 

2 不安定ー回避型

 親が見えなくなっても不安そうにもせず、知らない人とでも過ごすことができます。親を見つけても喜ぶ姿は見られません。

 

3 不安定ーアンビバレント型

 親が見えなくなると強い不安を感じパニックになり、親を見つけると抱き着いたり叩いたりします。親にくっついていることが多く、親から離れる探索行動がみられません。

 

4 不安定ー無秩序型

 親に恐怖を感じているような態度をみせたり、知らない人に近づこうとしたりする行動が見られます。行動に一貫性がないのも特徴です。

 

以上から理解すると、

 

A →× 問題に書かれていることは「不安定ー無秩序型」の解説です。

C →× 問題に書かれていることは「不安定ー回避型」の解説です。

 

従って、正答は「B」と「D」の組み合わせとなります。

 

選択肢4. B D

正答です。

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