A コメニウス(Comenius, J.A.)は、『大教授学』や『世界図絵』等を著した。『世界図絵』は最初の絵入り教科書といわれ、その後の絵本や教科書に影響を与えた。
→〇です。
「近代教育学の父」とも言われ、『大教授学』の中で「あらゆる人にあらゆる事柄を教授する」と述べました。
また、世界で初めての絵入りの言葉の教科書『世界図絵』を表し、言語中心の教授法ではなく、観察や経験、遊びを重視し、物事を感覚器官を通して学んでいく方法を提唱しました。
B オーエン(Owen, R.)は、ドイツに『性格形成学院』を開設し、子どもの保護と教育を行った。
→×です。
×:ドイツ
〇:スコットランドのニュー・ラナーク
オーエンは18世紀後半から19世紀のイギリスを生きた人物で、当時のイギリスといえば、産業革命の最中であり、子どもたちも工場で長時間労働を強いられていました。
過酷な労働環境から子どもを保護するとともに、子どもにとって良好な環境のもとで、子どもたちを教育するための、『性格形成学院(幼児学校)』というものを設立しました。
C フレーベル(Fröbel, F.W.)は、教育の目的実現の基盤は乳幼児の健康であると考え、1908年、5歳以下の幼児を対象とする診療所を開設した。
→×です。
×:診療所
〇:幼稚園
フレーベルは世界で最初の幼稚園設立者であり、『キンダーガルテン(子どもの園)』という名前の命名者です。
「神様の送り物」と称した教育のための遊具を開発しました。
日本では「恩物」と呼ばれています。
D デューイ(Dewey, J.)は、1907年『子どもの家』の指導の任に就き、独自に開発した障害児の教育方法を幼児に適用した。
→×です。
デューイは『プラグマティズム』(実用主義)思想の哲学者・教育思想家です。
『進歩主義教育』と『なすことによって学ぶ』の二つの教育理念を唱えており、子どもの自発性と経験による学習を重視していました。
1907年『子どもの家』の指導の任に就いたのは、マリア・モンテッソーリです。
よって、
A 〇 B × C × D ×
となる選択肢が正解です。