保育士の過去問
令和4年(2022年)後期
保育原理 問18
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問題
保育士試験 令和4年(2022年)後期 保育原理 問18 (訂正依頼・報告はこちら)
次のうち、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A コメニウス(Comenius, J.A.)は、『大教授学』や『世界図絵』等を著した。『世界図絵』は最初の絵入り教科書といわれ、その後の絵本や教科書に影響を与えた。
B オーエン(Owen, R.)は、ドイツに「性格形成学院」を開設し、子どもの保護と教育を行った。
C フレーベル(Fröbel, F.W.)は、教育の目的実現の基盤は乳幼児の健康であると考え、1908年、5歳以下の幼児を対象とする診療所を開設した。
D デューイ(Dewey, J.)は、1907年「子どもの家」の指導の任に就き、独自に開発した障害児の教育方法を幼児に適用した。
A コメニウス(Comenius, J.A.)は、『大教授学』や『世界図絵』等を著した。『世界図絵』は最初の絵入り教科書といわれ、その後の絵本や教科書に影響を与えた。
B オーエン(Owen, R.)は、ドイツに「性格形成学院」を開設し、子どもの保護と教育を行った。
C フレーベル(Fröbel, F.W.)は、教育の目的実現の基盤は乳幼児の健康であると考え、1908年、5歳以下の幼児を対象とする診療所を開設した。
D デューイ(Dewey, J.)は、1907年「子どもの家」の指導の任に就き、独自に開発した障害児の教育方法を幼児に適用した。
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この過去問の解説 (2件)
01
A コメニウス(Comenius, J.A.)は、『大教授学』や『世界図絵』等を著した。『世界図絵』は最初の絵入り教科書といわれ、その後の絵本や教科書に影響を与えた。
→誤りはありません。
B オーエン(Owen, R.)は、ドイツに「性格形成学院」を開設し、子どもの保護と教育を行った。
→誤りがあります。
×ドイツ 〇スコットランドのニュー・ラナーク
C フレーベル(Fröbel, F.W.)は、教育の目的実現の基盤は乳幼児の健康であると考え、1908年、5歳以下の幼児を対象とする診療所を開設した。
→誤りがあります。
×診療所 〇幼稚園
D デューイ(Dewey, J.)は、1907年「子どもの家」の指導の任に就き、独自に開発した障害児の教育方法を幼児に適用した。
→誤りがあります。
デューイはプラグマティズムに基づいた新しい教育哲学を確立した人物です。
1907年「子どもの家」の指導の任に就いたのは、マリア・モンテッソーリです。
よって、
A 〇 B × C × D ×
となる選択肢が正解です。
不適切です。
不適切です。
適切です。
不適切です。
不適切です。
それぞれの、キーとなる単語を覚えておきましょう。
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02
A コメニウス(Comenius, J.A.)は、『大教授学』や『世界図絵』等を著した。『世界図絵』は最初の絵入り教科書といわれ、その後の絵本や教科書に影響を与えた。
→〇です。
「近代教育学の父」とも言われ、『大教授学』の中で「あらゆる人にあらゆる事柄を教授する」と述べました。
また、世界で初めての絵入りの言葉の教科書『世界図絵』を表し、言語中心の教授法ではなく、観察や経験、遊びを重視し、物事を感覚器官を通して学んでいく方法を提唱しました。
B オーエン(Owen, R.)は、ドイツに『性格形成学院』を開設し、子どもの保護と教育を行った。
→×です。
×:ドイツ
〇:スコットランドのニュー・ラナーク
オーエンは18世紀後半から19世紀のイギリスを生きた人物で、当時のイギリスといえば、産業革命の最中であり、子どもたちも工場で長時間労働を強いられていました。
過酷な労働環境から子どもを保護するとともに、子どもにとって良好な環境のもとで、子どもたちを教育するための、『性格形成学院(幼児学校)』というものを設立しました。
C フレーベル(Fröbel, F.W.)は、教育の目的実現の基盤は乳幼児の健康であると考え、1908年、5歳以下の幼児を対象とする診療所を開設した。
→×です。
×:診療所
〇:幼稚園
フレーベルは世界で最初の幼稚園設立者であり、『キンダーガルテン(子どもの園)』という名前の命名者です。
「神様の送り物」と称した教育のための遊具を開発しました。
日本では「恩物」と呼ばれています。
D デューイ(Dewey, J.)は、1907年『子どもの家』の指導の任に就き、独自に開発した障害児の教育方法を幼児に適用した。
→×です。
デューイは『プラグマティズム』(実用主義)思想の哲学者・教育思想家です。
『進歩主義教育』と『なすことによって学ぶ』の二つの教育理念を唱えており、子どもの自発性と経験による学習を重視していました。
1907年『子どもの家』の指導の任に就いたのは、マリア・モンテッソーリです。
よって、
A 〇 B × C × D ×
となる選択肢が正解です。
B、Cの組み合わせが一致しないため、不適切です。
C、Dの組み合わせが一致しないため、不適切です。
全ての組み合わせが一致するため、適切です。
A、Bの組み合わせが一致しないため、不適切です。
A、C、Dの組み合わせが一致しないため、不適切です。
人物と関連のあるキーワードを覚え、結び付けられるといいですね。
また、時代背景も大きなカギとなっています。
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