保育士の過去問 令和4年（2022年）後期 子どもの保健 問18

「教育・保育施設等における事故防止及び事故発生時の対応のためのガイドライン【事故防止のための取組み】～施設・事業者向け～」（平成28年3月厚生労働省）をご覧ください。

（１） 安全な教育・保育環境を確保するための配慮点等

安全な教育・保育環境を確保するため、子どもの年齢（発達とそれに伴う危険 等）、場所（保育室、園庭、トイレ、廊下などにおける危険等）、活動内容（遊具 遊びや活動に伴う危険等）に留意し、事故の発生防止に取り組む。特に、以下の ①で示すア～オの場面（睡眠中、プール活動・水遊び中、食事中等の場面）については、重大事故が発生しやすいため注意事項を踏まえて対応する。　　　となっています。

A　窒息を防ぐため、やわらかい布団に寝かせる。

誤りです。　

乳児の窒息リスクの除去の項目に、「やわらかい布団やぬいぐるみ等を使用しない。」と書かれています。かための布団を用います。

B　事故の記録は、鉛筆を用い紙に手書きで記録する。

　　誤りです。

記録規定の記述は特にありませんが事故の記録は再発を防ぐため、教育・保育施設などで情報共有をする必要があります。書き換えなどを防止するため消えない、あるいは消せない黒ボールペンなどによる手書きで記録するのが望ましいです。

C　プール活動において、監視者は監視に専念する。

　　正解です。

　　プール活動・水遊びの際に注意すべきポイントの一つとして、「監視者は監視

　　に専念する。」と書かれています。

D　食事介助の際には、食べ物を飲み込んだことを確認しながら与える。

　　正解です。

食事の介助をする際に注意すべきポイントとして、「食べ物を飲み込んだことを確認する（口の中に残っていないか注意 する）。」と書かれています。

これより、「A：×　　B：×　　C：○　　D：○」となります。

この問題のポイントは以下のとおりです。

事故を防止するためにはどうすればよいか？

「教育・保育施設等における事故防止及び事故発生時の対応ガイドライン」を見ておきましょう。

では問題を見ていきましょう。

A：不適切です。やわらかい布団は窒息の原因になるため、かための布団に寝かせます。

B：不適切です。事故の記録は、消せないボールペン等で記録します。

C：適切です。

D：適切です。