保育士の過去問
令和4年(2022年)後期
保育実習理論 問3

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問題

保育士試験 令和4年(2022年)後期 保育実習理論 問3 (訂正依頼・報告はこちら)

次の楽譜から属七の和音(ドミナントセブンス)を抽出した正しい組み合わせを一つ選びなさい。
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  • ①  ②  ④
  • ①  ③  ⑤
  • ②  ④  ⑤
  • ②  ⑤  ⑥
  • ③  ⑤  ⑥

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この過去問の解説 (3件)

01

属七の和音(ドミナントセブンス)の問題です。

●属七の和音(ドミナントセブンス)とは何でしょうか。

 三和音のメジャーコード(1度・3度・5度、ハ長調ならド・ミ・ソ)に、短7度(ハ長調なら ♭シ)の音が重なった四和音のことです。コードとは和音の意味です。

 ここでメジャーコードとは、C=「ド・ミ・ソ」、F=「ファ・ラ・ド」、G=「シ・レ・ソ」のことで、ピアノで弾くと明るい感じです。

ちなみに、マイナーコードとは、メジャーコードの真ん中の音を半音下げることで作れます。マイナーコードは「m」をつけて表します。Cm=「ド・♭ミ・ソ」、Fm=「ファ・♭ラ・ド」、Gm=「ソ・♭シ・レ」となります。ピアノで弾くと暗い感じに聞こえます。

セブンスコードでメジャーコードの場合には次のようなルールがあります。

・1番下の音:「1」と数えはじめる所、ハ長調なら「ド」

・2番目の音:1番下の音を「1」と数えはじめ、そこから鍵盤5こめの音、ハ長調では「ミ」

・3番目の音:1番下の音を「1」と数えはじめ、そこから鍵盤8こめの音、ハ長調では「ソ」

・4番目の音:1番下の音を「1」と数えはじめ、そこから鍵盤11こめの音、ハ長調では「♭シ」

●この問題では、1番目・5番目・8番目・11番目の音がそろっているものを探せばよいことになります。

もうひとつのルール

  この問題で①、②、⑤、⑥は和音が3つしかありません。

  これは2番目の音か、3番目の音のどちらかを省略することができるためです。

ヘ音記号について

  この問題の楽譜の左端をよくみると、ハ長調で使うト音記号ではなく、ヘ音記号が使われています。

  ヘ音記号では、ヘ音記号の右側についている点と点の間が「ファ」になります。

●では選択肢を1つ1つみていきましょう。

  1・5・8・⒒番目の音がそろっているものを選びます。

① 下から上へ、「ヘ音記号」に注意して楽譜を読むと、「♭シ・ファ・ソ」で、「レ」が省略されています。

・楽譜をみると上2つの音はくっついています。

・この場合、上の音が「1」と数えはじめる所になります。つまり「ソ」です。

1・5・8・11番目の音がそろっていれば正解です。鍵盤で確認してください。

   ・この問題の音を鍵盤上にならべると、「ソ、♭シ、ファ」となります。

   ・1・4・8(省略)・11番目に音がならんでいることになります。

   これより、1・5・8・11番目で音がそろっていないので不正解です。

② 下から上へ、「ヘ音記号」に注意して楽譜を読むと、「シ・ファ・ソ」で、「レ」が省略されています。

・楽譜をみると上2つの音はくっついています。

・この場合、上の音が「1」と数えはじめる所になります。つまり「ソ」です。

1・5・8・11番目の音がそろっていれば正解です。鍵盤で確認してください。

・この問題の音を鍵盤上にならべると、「ソ、シ、ファ」となります。

1・5・8(省略)・11番目に音があり、そろっています。

  これより、1・5・8・11番目で音がそろっているので正解です。

③ 下から上へ、「ヘ音記号」に注意して楽譜を読むと、「#ファ、ラ、ド、♭ミ」となります。

・四和音そろっているので、「#ファ」が「1」と数えはじめる所です。省略されている音はありません。

・これらの音を鍵盤上にならべると、1・4・7・10番目に音があります。

  これより、1・5・8・11番目で音がそろっていないので、不正解です。

④ 下から上へ、「ヘ音記号」に注意して楽譜を読むと、「ファ、ラ、ド、♭ミ」となります。

・四和音そろっているので、「ファ」が「1」と数えはじめる所です。省略されている音はありません。

・これらの音を鍵盤上にならべると、1・5・8・11番目に音がありそろっています。

  これより正解です。

⑤ 下から上へ、「ヘ音記号」に注意して楽譜を読むと「ミ・♭シ・ド」で、「ソ」が省略されています。

・楽譜をみると上2つの音はくっついています。

・この場合、上の音が「1」と数えはじめる所になります。つまり「ド」です。

1・5・8・11番目の音がそろっていれば正解です。鍵盤で確認してください。

・この問題の音を鍵盤上にならべると、「ド、ミ、♭シ」となります。

1・5・8(省略)・11番目に音があり、そろっています。

   これより正解です。

⑥ 下から上へ、「ヘ音記号」に注意して楽譜を読むと「♭ミ・♭シ・ド」で、「ソ」が省略されています。

・楽譜をみると上2つの音はくっついています。

・この場合、上の音が「1」と数えはじめる所になります。つまり「ド」です。

1・5・8・11番目の音がそろっていれば正解です。鍵盤で確認してください。

・この問題の音を鍵盤上にならべると、「ド・♭ミ・♭シ」となります。

1・4・8(省略)・11番目に音があります。

   これより、1・5・8・11番目で音がそろっていないので不正解です。

~まとめ~ 属七の和音(ドミナントセブンス)

○ 楽譜を読む→鍵盤で考える→1・5・8・11番目の音がそろっているものが正解

○ 「1」と数えはじめた所から鍵盤で5つめと8つめの音はどちらか片方を省略できる

○ 「1」と数えはじめる場所:

四和音の場合→楽譜にかいた時、1番下の音

      三和音の場合→楽譜にかいた時、上2つの音がくっついている時はそのうちの上の音

選択肢1. ①  ②  ④

①が誤りです。

選択肢2. ①  ③  ⑤

①と③が誤りです。

選択肢3. ②  ④  ⑤

正解の選択肢です。

選択肢4. ②  ⑤  ⑥

⑥が誤りです。

選択肢5. ③  ⑤  ⑥

③と⑥が誤りです。

まとめ

属七の和音(ドミナントセブンス)の出題は珍しいですが、これを機会に正解の探し方をマスターしておきましょう。

参考になった数22

02

この問題で覚えておくポイントは以下の通りです。

ドミナントセブンスとはCやGなど、

アルファベット一文字に数字の7を足して表記したコードのことです。

では問題を見ていきましょう。

選択肢1. ①  ②  ④

①Gm7 ②G7 ④F7

ドミナントセブンスにマイナー(m)は付きません。

選択肢2. ①  ③  ⑤

①Gm7 ③F7-9 ⑤C7 

ドミナントセブンスにマイナー(m)は付きません。

選択肢3. ②  ④  ⑤

正解です。

②G7 ④F7 ⑤C7  

選択肢4. ②  ⑤  ⑥

②G7 ⑤C7 ⑥Cm7

ドミナントセブンスにマイナー(m)は付きません。

選択肢5. ③  ⑤  ⑥

③F7-9 ⑤C7 ⑥Cm7

ドミナントセブンスにマイナー(m)は付きません。

まとめ

ドミナントセブンスはメジャーコードに短7度を付加した和音のことです。

少し不安定な音になります。

マイナーなどは付きません。

少し難しいですが覚えておきましょう。

参考になった数6

03

属七の和音(ドミナントセブンス)は、メジャーコード(アルファベット1文字で表せるコード)に短7度を付加した和音です。

①Gm7

②G7

③F#dim

④F7

⑤C7

⑥Cm7

選択肢1. ①  ②  ④

上記説明により、誤りです。

選択肢2. ①  ③  ⑤

上記説明により、誤りです。

選択肢3. ②  ④  ⑤

上記説明により、正解です。

選択肢4. ②  ⑤  ⑥

上記説明により、誤りです。

選択肢5. ③  ⑤  ⑥

上記説明により、誤りです。

まとめ

正解は、「②  ④  ⑤」です。

参考になった数4